ホームに金沢を迎えた1戦は前回アウェー戦とはうって変わって計6本のゴールが生まれる打ち合いとなった。と言っても、湘南は終始優勢に試合を進めた。まずは開始からわずか10秒あまり、華麗なパスワークから山田直輝がゴールを決めると前半のうちに2ゴールで金沢を突き放す。後半に入ると久々に戦列に復帰した菊地俊介にもゴールが飛び出し、その存在感を鮮烈に残した。金沢は1点を返すも、アンドレバイアにもゴールが生まれ4−1とリードしたまま試合は後半アディショナルタイムへ。だがここで金沢の意地が湘南のゴールを割る。点差と残り時間を考えれば、スマートに試合をクローズしたかった。が、そんなに甘いものではないのか。水を差された感もあるがともあれこれでまた優勝へは一歩近づいた。Xデーはいつか。ぜひホームで歓喜の時を迎えたい。
誰もが待っていた男が帰ってきた
TEXT:名久井啓祐(本紙編集部) PHOTO:湘南ベルマーレ