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ニュース |2020.10.14

平塚とリトアニアの架け橋に
市がJETプログラムの国際交流員を任用

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 平塚市は国際意識の高揚と、リトアニア共和国との国際交流活動推進のため、JETプログラムによる国際交流員(CIR)を10月2日から任用している。市がCIRを任用するのは初めてのこと。

 着任したのはリトアニア共和国ヴィリニュス市出身のチェカナビチューテ・ラサさん(30)。主な活動内容は、①リトアニア共和国の文化紹介・情報発信②公式行事での随行や対応・市民交流③学校事業④通訳・翻訳、語学指導への協力、外国籍市民相談窓口での通訳ーーの4つ。市民の機運醸成や交流など幅広く活動する予定だ。
 仕事で大切にしていることは「クリエイティブなこと、人とのつながりがあること、人や社会に還元できるような仕事であること」と語るラサさん。コロナ禍で東京五輪は2021年に延期となったが、そのためにラサさんがリトアニアの事前キャンプに関わることもできる。「スポーツのつながりは両国にメリットがある。何か大きなことを成し遂げたいというより、人との関係性のなかで良い結果が出れば」と願っている。

 ラサさんはロンドン芸術大学でファッションイラストレーションを専攻したのち、2013年8月に当時仕事にしていたモデル業で日本ツアーを行なった際に初来日した。国内をツアーでまわるなかで日本に好感をもち、2016年からは徳島県徳島市で英会話教室の講師として仕事をはじめたという。その後、JETプログラムのことをリトアニア大使館から聞き、興味があったので申し込み、平塚への着任が決まった。
 平塚の印象について「とても気に入っている。大きい街でもなく、田舎でもないところがいいですね」と笑顔を見せる。リトアニア共和国独立の2日前に生まれたラサさんは、自身の成長とともにリトアニアの発展を目の当たりにしてきた。それはまさに「冬が春を迎えたように」加速度的に進んでいったという。これまで仕事で30カ国以上を訪れたラサさんだが、文化・芸術・アートなどの分野では「リトアニアは先進的」と話す。一方で「日本とちょっと似ているところがある」とも。「人と自然の関係性もそうですし、細かいところでは家に入る時に靴を脱ぐとか。人が他人のことを考える姿勢、おもてなしの心は共通する」という。そういった文化や共通点を紹介しながら、市民との交流の糸口を探る。「現代社会はとても国際的。平塚の若い人に世界の広さをシェアしていきたい」と意気込んでいる。

 国際交流員(CIR)とは、一般財団法人自治体国際化協会(クレア)が実施する、外国青年招致事業(JETプログラム=The Japan Exchange and Teaching Programme)による職種の1つ。地方自治体の国際担当部局(平塚市の場合は文化・交流課)に所属し、国際交流に関する職務に従事する。同プログラムでの職種には国際交流員のほか、外国語指導助手(ALT)、スポーツ国際交流員(SEA)がある。
 任期は2021年の8月1日までとなっているが、その後1年ごとに最長で5年間更新できる。市では「希望としては長く勤めてほしい。異なる文化を生で体験することで、社会交流が進めば」と期待を込めた。

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