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ニュース |2021.01.21

図書振興を評価され文科相表彰
亡き友への思い明かす 加藤利雄さん

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 平塚市図書館協議会委員としての功績や、多岐にわたる読書活動が評価され、市内在住の加藤利雄さんが、図書館法施行70周年記念図書館関係者表彰で文部科学大臣から表彰を受けた。同表彰は図書館活動等の振興に功労があった人を表彰するもので、1980年の図書館法施行30周年から10年ごとに実施されており今回で5回目。今回は全国で76人、県内4人が表彰された。14日には落合克宏平塚市長を訪ね、受賞の喜びを語った。

 「1つの文章を読んだときに、読む人によって世界が違う。その人のもっているものが活字に反映されてくるのが読書の楽しさ」と語るように、小さい頃から読書に親しみ、市内の読書会に参加するなど本の魅力を探求していた加藤さん。1962年には平塚市民読書連盟に所属し、1970年から2004年までは事務局長を、2004年から2008年には会長も務めた。また、1997年から2003年と2013年から2015年には平塚市図書館協議会委員も務めている。
 グループで課題本を読む読書会や、作品の舞台となった地を歩く文学散歩、作家を招いた講演会などを企画・運営し、読書活動の振興に携わってきた。自身の知り合いで、図書館まで出かけられない人のために車に図書館の本を積んで届けていたのが、後の移動図書館「あおぞら号」へとつながるなど、これまでの活動は現在の図書館のあり方に大きな影響を与えている。受賞については「一番びっくりしているのは私。これといって私がやったことはなく、他の皆さんと一緒になって提言してきただけ」と謙遜する。「協議会のころは図書館のカードの発行率を最初に調べて、ほとんどが中心市街地の人だったんだよね。なかなか郊外の人が利用してくれなくて、そういうところから移動図書館とかの話が出たのかな」と振り返った。

 自身と図書館の関係について、1人の友人の存在を挙げる。「四国の高松から自転車で図書館を行脚している友人がいたんですよ。結果的に平塚市図書館の職員になって仲良くなったんですが、不慮の事故で亡くなられて。図書館の活動に熱心な男で『彼ならどう考えるかな』と私自身の活動のなかで考えたりもしました。もう45年も前の話ですが、衝撃的な出来事でした」と明かした。「当時の図書館は貸し出しルールが厳しいとか当たり前だったんですが、彼が言うには『平塚の図書館は市民に開かれている』って言うんですよね。当時の私とは真逆の感想なんですが……。いろいろと図書館について彼と話したことが、活動の根底になっていますね」と亡き友への思いを語った。
 現在は役職のついた活動などは一通り後進に譲り、自身の読書活動に時間を割いているという。今後の図書館の在り方については「民間の力の活用とかあるとは思うんですが、個人的には市営の図書館としてやっていってほしいなと思います。もちろん時代の流れもありますが、平塚の図書館は経営度外視で市民に門戸を開いている。それを失わないように」と話した。

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