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ヘッドライン |2021.05.26

新型コロナ終息への希望の光 
ワクチン接種はじまる

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国内での発生から1年以上を経てなお、収束の兆しの見えない新型コロナウイルス感染症。マスク着用やテレワークなど、“withコロナ”の生活は当たり前になったが、それでも以前のように戻ってほしいと願う人も多いはず。そんな終わりの見えないコロナ禍に終止符を打つ希望の1つがワクチン接種。平塚市でも高齢者を皮切りに順次接種が進んでいる。

 

医療機関での個別接種という選択肢

75歳以上の高齢者への接種も目処がつき、65歳から74歳への接種券の送付が始まった。 ワクチン接種では集団接種に限らず、新たに始まった医療機関での個別接種も選択肢に加えたい。

ワクチン接種が本格化

 ワクチンの供給不足や予約システムの不備など、何かと巷間を騒がせている新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種。平塚市では現在、75歳以上への接種を進めている段階で、5月下旬からは65歳〜74歳への接種券送付と予約が始まった。64歳以下の人へは6月下旬以降、年齢が高い人から順次接種券が送付され、最終的には16歳以上の人が接種対象者となる。

集団接種から個別接種へ

 接種が始まったとなれば早く打ちたい人もいるかと思うが、平塚市では現在、集団接種ではなく個別接種の利用を勧めている。75歳以上の接種対象者3万7,000人のうち、1万8,000人がすでに集団接種に申し込んでおり、7月中旬までは予約で埋まりつつある。新たに予約受付を開始した65歳〜74歳の対象者数は3万9,000人とされ、接種体制の強化は必須。国からのワクチン供給にめどがついたこともあり、医療機関による個別接種も並行して行なうという。
 基礎疾患のある人への接種について担当課では「どのように事前申請をして優先接種できるようにするかは検討段階」と話す。ワクチンの供給は「潤沢」ということで、供給の遅れによって接種が遅れることはなさそうだ。何かと話題になっている各接種会場でのキャンセルなどによるワクチンの余りについては、各会場で従事する未接種の医療関係者に接種してロスをなくすという。

集団接種会場では

 5月15日、平塚市役所で行なわれた初の集団接種は大きな混乱もなく、粛々と進められた。多少の待機時間はあるが、接種自体はものの数十秒で終わる。その後は副反応対策として15分程度、現地で待機する必要がある。
 この日、接種を受けた70代の女性は「注射自体は痛くもかゆくもないです。自身や家族のためにもすぐに接種しようと思い、始まってすぐに電話して、すんなり予約できました」と話すとともに「先のことはわからないので引き続き気をつけて生活していきます」と気持ちを新たにしていた。同様に接種を受けた80代の男性は「痛みはないです。電話がつながらずに、息子にネットで予約してもらいました」という。一方で「副反応に対する不安はあります。とはいえ、接種したことで安心もできました」とにこやかに話してくれた。
 副反応とみられる症状は少なからず出ており、接種部位の痛みや腫れ、発熱が主な症状例として挙がっている。担当課では「市内では幸いにもアナフィラキシーなどは報告されておらず、発熱に対しては解熱剤を使用できるそうです(個別の症状については医師に相談を)。収束に向けては多くの人に接種してもらうことが必要ですから、ワクチンの効果だと思ってご協力いただきたい」と呼びかけた。

山積する課題

 21日には市内医院へ向けてのワクチンの送付が始まった。ワクチンは保存環境などの要件が厳しく、拠点での保存から実際の接種までは時間との戦いだ。作業現場はまさに戦場。最前線で闘う医療従事者はもちろんだが、こうして管理や運用、配送などにも多くの人が関わり、国策とも言えるワクチン接種は実現している。
 関係者のなかには「プランを立てても、国に『前倒しで』などと言われると一からやり直し。職員は足りず、休みは取れず、毎日深夜まで仕事をしている状況」と窮状を訴える人も。市の担当課では「電話のつながりにくさなど、いろいろとご迷惑をおかけしている。お叱りの声は真摯に受け止め、スムーズな接種を目指す」と話していた。
 今後は「医療機関での個別接種、高齢者施設の巡回、そして集団接種の円滑な実施を三本柱に7月末までに65歳以上の接種を完了したい」という。

ワクチン接種はゴールにあらず

 労省によると新型コロナウイルスについて、集団免疫の効果があるかはどうかは分かっていないそうだが、“ワクチン先進国”の一部では集団免疫に近い状況になっているという報道もある。接種が進めば、国内でも集団免疫を目指せるかもしれないが、今はまだ道半ば。接種したからといってマスクを外したり、大人数での会食をしたりしては意味がない。2回のワクチン接種後に感染したケースもある。
 真の収束、終息に向けて、個々に高い意識を持つ必要性は変わらない。


市役所会場で接種を待つ人々。「待機スペースに限りがあるので予約した時間に会場へ」と担当課


3週後の同時間帯に限り、その場での2回目の予約が可能


接種後は番号に応じて待機をする。原則は15分間


ワクチンは専用ケースに入れて各医療機関などへ届けられる


日々、多くのスタッフがワクチン接種に関わる

ワクチン接種に関する情報・問い合わせ先
平塚市ワクチン接種コールセンター ☎︎ 0570−098−894(8時30分〜17時、6月20日までは土日も対応)
大磯町ワクチン接種コールセンター ➿ 0120−616−245(通話料無料、9時~16時45分、相談のみ)
二宮町ワクチン接種コールセンター ☎︎ 0570-00-3640(9時30分〜18時30分、土日祝を含む、現在は予約受付を停止)

平塚市ワクチン接種に関する基本情報 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kenko/page21_00164.html
大磯町ワクチン接種に関する基本情報 http://www.town.oiso.kanagawa.jp/soshiki/chomin/sports/tanto/koronakenkojoho/vaccin/index.html
二宮町ワクチン接種に関する基本情報 http://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/kinkyu/sinngatakorona/index.html

情報はいずれも5月21日時点

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