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わが街のお医者さん 健康ファイル Vol. 02
知っておきたいワタシのカラダ

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健康への第一歩は、病気について正しい知識を持つこと。地域医療の中核をなす平塚共済病院が、身近な病気を予防したり重症化を防いだりするために必要な情報をお届けします。

リウマチ科
石井克志 先生(リウマチセンター長)
整形外科専門医 /日本リウマチ学会専門医・指導医 /日本整形外科学会リウマチ医/ 日本人工関節学認定医 /日本骨粗鬆症学会認定医

患者さんの生活の質の向上に努める
関節リウマチ治療のスペシャリスト

関節リウマチとは

 関節リウマチは膠原病の一種で、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうことによって、関節の内側を覆っている滑膜という組織に過剰な炎症を引き起こす病気です。慢性化した滑膜炎によって関節の軟骨や骨が破壊されていくと、やがて関節に変形が起こり、運動機能にも影響が出ます。40代以降の発症が多く、患者数はおよそ200人にひとり。男女比は1対4と、女性に多い病気です。

関節リウマチに特化した診療体制

 関節リウマチは膠原病のひとつですが、ほかの膠原病すべての患者さんを合わせたよりも、関節リウマチの患者さんの方がたくさんいらっしゃいます。また、ほかの膠原病は臓器や皮膚の症状が主であるのに対し、関節リウマチでは関節を主体とした症状が出ます。関節の変形・破壊や機能障害に対しては、内科的な治療だけでなく整形外科的な治療が必要となることが多いため、平塚共済病院では膠原病内科とリウマチ科に分けて、高い専門性を持つ医師がそれぞれ診療にあたっています。
 近年、リウマチの薬は目覚ましい進歩を遂げており、早期に発見して治療をおこなえば、寛解(病気がコントロールできる状態)に至るケースが増えてきました。薬の量を減らしても症状が抑えられる患者さん、薬を中止できる患者さんもいらっしゃいます。リウマチ治療薬は非常に種類が多く処方が難しいものもありますが、当院には日本リウマチ学会の指導医・専門医がおり、すべての選択肢の提供が可能です。
 薬物治療が大きな効果をあげる患者さんがいらっしゃる一方で、残念ながら長くリウマチを患って関節の変形や破壊が進行してしまっている患者さんや、加齢に伴って変形性関節症を併発している患者さんには、整形外科的な対応が必要となります。具体的には、関節形成術や人工関節置換術です。

県内トップクラスの手術実績

 平塚共済病院では、膝をはじめとして肩、肘、股関節、膝、足首、手指、足趾(足の指)の人工関節置換術をおこなっています。関節リウマチでは膝、足首、足趾に症状が出ることが多いのですが、手術によって歩行障害が解消され、普通の靴が履けるようになります。
 また、特に手指や足趾が変形してしまっている患者さんには、動かしづらさを解消したり見た目の違和感を解消したりすることを目的に、関節形成術をおこないます。こういった手術によって、ADL(日常生活で必要となる動作)を回復し、QOL(生活の質)を向上させることができるのです。
 当院には横浜市立大学の整形外科・リウマチグループとの協力体制があり、合同の症例検討会を定期的に開催しています。両院とも人工関節置換術・関節形成術の実績は県内トップクラス。膝や股関節といった大きな関節の置換術であれば対応可能な病院がほかにもありますが、肘、手指、足首、足趾のように小さな関節は症例そのものが少ないため、経験のある病院はごくわずかです。特に手指関節は、県西では平塚共済病院だけではないでしょうか。

家族の理解と協力が大切

 梅雨時や台風シーズン、また季節の変わり目に雨が続いたり気温の変動が大きかったりすると、体調を崩す患者さんが多くいらっしゃいます。これは、関節リウマチが天候、特に気圧の変化に影響されるためです。ところが、患者さんの多くが主婦で、なかでも子育て世代の方は、体調が悪くても頑張ってしまうことが多いようです。お天気はどうすることもできません。体調が優れないときは無理をせず、ご家族に支えてもらってください。
 天候に体調が左右されることや医療費のことなど、関節リウマチの治療にはご家族の理解と協力が欠かせません。私たちも、特に初診時にはご家族への説明を丁寧におこなっています。患者さん、ご家族、医療スタッフの三者でともに乗り越えていきましょう。

当院リウマチ科は『完全紹介状+予約制』です。受診を希望される方は、かかりつけの先生からの紹介状をご用意の上、必ずお電話にてご予約をお取りください。

県内トップクラスの執刀数
関節リウマチの外科的治療

関節形成術

 関節形成術は変形した骨を切除したり、腱・靭帯を再建したりして関節を形成する手術です。これにより、動かしづらさとともに見た目の違和感を解消します。  関節リウマチでは、特に手首や手指の関節の変形が起こりやすくなります。変形が進むと物を持ったりつまんだりが困難になり、見た目が気になって人前で手を出したくないということも出てきます。
 関節形成術によってADL(日常生活動作)を回復しただけでなく、半袖が着られるようになった、手袋をはめられるようになったという患者さんの声もあります。

リウマチによる手指変形

整容・機能の改善

術後レントゲン

人工関節置換術

 破壊が進んだ軟骨や骨を、金属やセラミック、シリコンでできた人工関節に置換します。  変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減って正座や階段の上り下り、歩行に痛みが伴う病気で、関節リウマチや加齢によって起こります。
 人工関節置換術によって痛みから解放され、趣味の山歩きを再開できたというケースもありました。

人工膝関節置換術によるO脚の矯正

シリコン製の人工指関節

 

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