夏休みは環境を考えよう

いよいよ夏真っ盛り!
だけど今年もコロナ禍で夏ならではの楽しみが制限されることも。
それなら、おうちじかんを充実させるかたわら、
ちょっとだけ地球のこと、考えてみませんか?
夏の暑さをやわらげて、
毎日を快適にすずしく過ごそう!!
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今年の夏も暑くなりそうだね。少しでもすずしく、快適に過ごすにはどうすればいいんだろう? エネも心がけながら、おうち時間をすずしく、快適にできる方法を紹介していくよ!
とは?
エコチル」とは「エコロジーチルドレン」の造語で、「子どもたちに、もっと環境に関心をもってもらえる機会をつくろう」「地域社会と学校、家庭をエコでつなぐプラットフォームになろう」という思いから2006年に北海道札幌市で創刊した情報紙です。イラストをふんだんに使った子どもたちが親しみやすい紙面が特徴で、小中学校などに毎月無料で配布しています。エコチルの理念に賛同した本紙では、エコチル編集部協力のもと、子どもたちが楽しめる紙面を目指し、今号の巻頭特集を制作いたしました。ぜひご家族でお楽しみください。
発行部数…東京23区(東京版)302,440部、横浜市内18区(横浜版)170,080部、北海道内(北海道版)公立小学校288,100部、札幌市内中学校、高等学校(札幌市立高校のみ)50,570部
エコチルHP
エアコンを上手に使おう
今年の6〜8月の東日本の平均気温は平年並か、平年よりやや高くなりそうだと、気象庁から発表されたよ。昨年7月〜9月の湘南エリア(辻堂)は猛暑日(最高気温が35℃以上)が2日、真夏日(最高気温が30℃以上)が44日も! さらに、今年も新型コロナウイルスの影響で、おうちで過ごす時間が増えそうだよ。暑い夏のおうち時間を少しでも快適にするには、どうすればいいんだろう?
部屋をすずしくしようとして、思いつくのがエアコン! ただ、エアコンは夏の日中の電力消費の半分以上をしめてしまうんだ。そのため、上手に使うことが大切だよ。例えば、エアコンの温度を27℃から28℃へと1℃上げるだけで、地球温暖化の原因といわれているCO2を約14.8kgも減らすことができるよ(外気温度31℃のとき)。また、エアコンをつけるのを1日1時間短縮すると約9.2kg、フィルターを月に1回か2回掃除すると約15.6kgのCO2をそれぞれ削減できるよ。
たくさんの工夫で 夏を快適に過ごそう
地球温暖化対策のため、2005年からスタートした“クールビズ”は、冷房時の室温が28℃で快適に過ごせる服装や取り組みをうながすライフスタイルのこと。元々は5月から10月の6カ月間を対象に呼びかけていたけれど、何がなんでも室温が28℃でなくてはいけない!
冷房の設定温度が28℃でなくてはいけない! といったことではないよ。28℃は部屋を冷やす際、室温の目安となる数値だととらえてね。 室温28℃で快適に過ごすには、私たちがはだで感じる体感温度を下げる必要があるよ。体感温度は湿度の高低や風の有無で大きく左右される。例えば、エアコンに扇風機などを加えれば、室内の冷たい空気を循環させる上に風が体感温度を下げてくれる。ほかにも、うちわや扇子の風を利用したり、機能的な衣類を身に着けたりなど、28℃で快適に過ごす工夫はいろいろとできそうだね。
すずしさや快適さを シェアする時代へ
クールビズから一歩ふみこんだ取り組みが“クールシェア”。これは、エアコンの使い方を見直し、すずしさをみんなで分かち合うこと。図書館などの公共施設へ行くなど、自分の行動次第で、エアコンの使い方は大きく見直せそうだね。でも今は新型コロナの影響で、たくさんの人が集まるのは考えもの。それなら、おうちのなかでクールシェアを実践してみよう! 家庭内の各部屋でエアコンを使わず、1つの部屋に集まって過ごせばおうち全体の電力使用がおさえられるね!
クールシェアがさけばれるようになった背景には、地球の平均気温が上昇する“地球温暖化”の問題が大きいんだ。地球温暖化が原因で、氷河がとけて海面の水位が上昇したり、大雨やかんばつ、森林火災といった自然災害が起こったりなど、さまざまな問題が世界各国で起きている。このまま温暖化対策をしなければ、21世紀末の東京は1年の3割近くが真夏日になるという予測も出ているほど!
さらに環境省では、地球温暖化対策としてクールビズやクールシェアを含めた“クールチョイス”という取り組みを進めているんだ。平塚市では“CO2CO2プラン”という独自の取り組みを今年も実施するよ。参加すると記念品がもらえるので、ぜひ参加してみよう!
今年の夏は家族みんなで地球温暖化を防ぐ取り組みに挑戦してみよう! ただ、無理は禁物だよ!
CO2CO2プランHP
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kankyo/page-c_02479.html
参考:環境省『まちなかの暑さ対策ガイドライン改訂版』、政府広報オンライン『室温28℃で快適に!クールビズの提案』 経済産業省 資源エネルギー庁『無理のない省エネ節約』、気象庁『各種データ・資料』
私たちはなぜ“暑い”と感じるの?
暑さの原因と、暑さを感じる仕組みを知ろう!
人間の体は体内で発生した熱や外部から受けた熱をにがすために、あせをかくなどして放熱し、体の中心部分の温度は、冬も夏も約37℃で一定に保たれているよ。でも、夏の暑い環境では、体温と周辺の気温が近付き、体内の熱を外へにがすのが難しくなるため、体内に熱がこもり、「暑い」と感じるんだよ。
また、人が感じる暑さは、気温だけでなく、湿度、風の強さ、日差しや高温化した路面などから放出される熱(赤外放射)のちがいに大きく影響されるよ。木かげでは日差しや路面からの赤外放射が少ないために、日なたよりすずしく感じるんだ。
屋外ですずしさを感じるには?
・大きな樹木などの木かげに入る
・日がさを使う
・ぼうしをかぶる
・ミストファンや冷却タオルなど、冷却グッズを使う
・通気性の良い衣類を着る
おうちでもっと省エネしよう!
普段はあまり気づかないけれど、省エネできるポイントは意外と多いよ!
その1 大きな効果が期待できる冷蔵庫
引き出し式の冷凍庫はすき間なく食品を入れてね!
冷蔵室はつめすぎないのが大切!
庫内温度の設定を「強」から「中」にしてみよう! とびらを開ける回数を少なくする、熱い物は冷ましてから入れるなどの工夫もプラスしてね。
その2 1年中設定を同じにしがちな温水洗浄便座

季節に合わせて便座や洗浄水の温度を調節しよう!夏は一段階下げてみてね。
使用していないときはフタを閉めておこう!
その3 暑さが入りこんでくる窓

カーテンやブラインドで日差しをカットするのもオススメだけれど、じつは、住宅の内側より外側から日差しをカットするほうが効果的! よしずやすだれ、緑のカーテンを活用してね。
その4 意外なもう点、テレビの設定変更
テレビの画面は明るいほど多くの電力を消費しているよ。差し支えのない程度に明るさをおさえてね。また、画面にホコリがあると暗く見えるので、1週間に一度程度、画面のそうじをしよう!
その5 上げる位置に注意のシングルレバー混合栓
レバーを正面で上げると、水とお湯がまざって出てくるので、お湯が必要ないときは水側(最も右側)で上げるようにしよう!
参考: 経済産業省 資源エネルギー庁『家庭の省エネ徹底ガイド』 / 経済産業省 資源エネルギー庁ホームページ『無理のない省エネ節約』
省エネしながら、おうちをすずしくする!
省エネしながら室内をすずしくするには、 どうしたらいいのかな?
すずしくする方法を見ていこう!
どの部屋が一番すずしいか分かるかな? クーラーは使わないよ!
答えは③。緑のカーテンを設置するのが一番すずしいよ!
おうちをすずしくするには、日差しを上手にさえぎるのがポイント!!
エアコンがない時代はどうやってすずしくしてたの?
昔の人の知恵を借りてみよう!
その1 江戸の知恵 “打ち水”で、 見た目にもすずしく
“打ち水”は、水をまくことで地面の温度を下げ、すずしさを感じることができると、江戸時代から夏の暑さ対策として行なわれてきたんだ。手軽にできるから、みんなもぜひやってみてね。
その2 夏の風物詩 “風鈴”で、 すずしさを感じよう
チリンチリンと心地よくなる音を聞いて、すずしさを感じるのは日本人ならではなんだって! 風鈴は、ガラス製や金属製など素材によって音が変わるよ。



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