オーレ!ベルマーレ:#842 もどかしい
今シーズンキャプテンを務める石原広教(上)と岡本拓也。彼らがキャプテンシーを発揮するとき、湘南は 特に「らしい」戦いができると思うが……
監督交代後、湘南のゲーム内容は悪くない。
もちろん、勝ちに結びついていないのだから、トータルでの評価はマイナスだろう。だが、相手のストロングポイントを消して、自分たちの長所を出していくという基本が、ここ数試合の前半はできている。それがハーフタイムを超えると、相手も対応をしてくるわけで、そこを戦術なり個人技なりでこじ開けられてしまうというのがここ最近のお決まりになりつつある。
31試合を終えて、湘南は降格待ったなしの17位に沈んでいる。必要以上にネガティブになる必要はないが、内容だけみれば悪くないという慰めは通用しない。いくら「湘南は降格するようなサッカーじゃない」「J1で戦えるチームだ」といったところでJ2に落ちてしまえば少なくとも1年間はトップカテゴリで戦う機会を失う。それどころか、それが定位置になることだってある。J1から落ちたチームが、必ずしも翌年の昇格争いに絡めるとは限らないのは過去の歴史が教えてくれている。
残り試合に求められるのは必勝の覚悟だ。どんなに内容が良くても、ゴールをこじ開けなければ勝利はできない。決定力不足を嘆かれる現状を、根負けしてゴールを割らせてしまう現状を、内容「は」悪くないんだけど……と言われる現状を否定する必要がある。成さなければいけないことはたくさんあるが、現実としてできることは多くない。決定機で決めきれないのならば、その機会をもっと増やすしかない。シンプルにできることを100%やるしかない。
もっとも、ここ数試合に限らず、多かれ少なかれこの1年間、内容が結果に結びつかないもどかしさと、結果を出せない内容へのもどかしさをずっと感じている。残り時間はわずかに630分。誰も待ってはくれない。抗って争って、自分たちの価値を示すしかない。
TEXT:名久井啓祐(本紙編集部) 写真提供:湘南ベルマーレ
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