オーレ!ベルマーレ:#847 石原直樹

試合後は古巣・広島のサポーターにもあいさつした
石原直樹が引退した。
J通算467試合に出場し、112得点。群馬県で生まれ育った石原は、高校までは無名選手の1人だった。それが2003年に当時J2だったベルマーレに入団すると徐々に頭角を現し、J1からも注目される存在に。大宮、広島、浦和、仙台と渡り歩き、2020年からじつに12年ぶりに湘南に復帰した。引退発表と同時にベルマーレアンバサダーに就任することも発表され、今後は地域振興、サッカーの普及活動、後進の育成などで湘南に携わるという。
2日広島戦の前に行なわれた引退会見で石原は家族や関係者、ファン・サポーターへの感謝とともに「戻る時から最後のクラブにと思っていた」と湘南復帰時の思いを語った。クラブから「違う形で力を貸してほしい」と言われた時、現役を続ける選択肢もあった。ただ、どこのチームでも良くはなかった。年齢的にもキャリアの終盤。やるべきかやめるべきかを考えた時に「湘南で始まり、終わりたい」と決断した。
プロキャリアをスタートさせ、在籍も長い湘南には特別な思いがあった。「(移籍で)離れた時も、いつかは戻りたいと思っていました。眞壁会長、水谷社長、坂本SD……会うと気にかけてくれて、温かさを感じていました」。記憶に残るのは2020年開幕戦、浦和相手に決めたゴール。「復帰後初の試合、古巣との戦い、年齢的にも結果を出したかった」という思いがあった。試合には敗れこそしたが、サポーターもまた「あの直樹が帰ってきたんだ!」と歓喜した。
将来的には指導者の道もあるが、「まずはアンバサダーとして、キャリアで得た経験を伝えていきたい」と話す。ただ、「将来の夢は?」との問いかけには「指導者の道にいくのなら、ベルマーレで監督をしてみたい」とも。
ストライカーとして数々の名シーンを生み出してきた男が、新たなフィールドに駆け出していく。
TEXT・写真:名久井啓祐(本紙編集部)



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