カテゴリーから選ぶ
カテゴリーから選ぶ
ニュース |2022.04.13

平塚市水防団が解散
県内最後、今後は消防団へ機能移行

タグ

 県内最後の水防団であった平塚市水防団(原 正典団長)が解散するとして、3月29日に解散式が行なわれた。今後、水防団が担ってきた任務は各地の消防団に引き継がれるという。

 水防団は風水害の発生時に河川の状況をいち早く確認するなどのために各地に組織されており、市内では10分団40班、202人が活動していた。しかし近年、風水害が激甚化・頻発化する傾向にあるなか、団員の高齢化やなり手不足が顕著で、将来的に水防活動が困難になることが予想されていた。

 原団長は「年に何度かは、河川の氾濫などの災害が起こるなか、団の解散は一見すると矛盾しているように見えるかもしれない」としながらも「災害対策は市民レベルのものではなくなっている。そもそも自分自身や家族のことでも精一杯なレベルの災害が起こった時に、60代、70代の人が夜中にカッパを着て出て行くこともあった。水防団の存在が、市に心配をかけるようになりつつあった」と現状を語った。落合克宏市長は「風水害対策の重要性は増している。今後はより実践的な体制にしていく」と話すとともに、「台風や大雨、水害のときには昼夜を問わずに監視してもらうなど地域に尽力してくれた」と、風水害対策の一丁目一番地をになった水防団への感謝を述べ、ねぎらった。

 水防団の起こりは戦後間もない頃と見られる。原団長の父も水防団で活躍してたそうで「少なくとも60年前とかですよね。父が風雨の中、出て行く背中を見て育ってきた。寂しさはあるが、できないことが増えるジレンマもあった」と振り返った。

タグ
facebookシェア twitterシェア lineで送る
オンラインマガジン

湘南ローカル情報を日々更新中!

いますぐ使える 最新クーポン

色々な所で使えるお得なクーポンを発行中!

その他のクーポンをもっと見る
湘南ジャーナルDB 湘南のお店情報をまとめて掲載!
湘南ジャーナル まちナビ 最新情報

湘南のお店情報をまとめて掲載!

スタッフブログ

編集部情報を毎週更新でお届けします。

運営からのお知らせ

PAGE TOP