オーレ!ベルマーレ:#850 手のひら返し
負けが込めば小難しいことを言いたくもなる。が、良い試合を見れば手のひらを返したくもなる。
5月21日、ホームに神戸を迎えた一戦は俗にいう“裏天王山”。当時勝ち点で並び、17位と18位という2チームの対決は、何としても勝たなければいけないものだった。試合は湘南が町野の2ゴールで2点を先制するも、セットプレーから1点差に詰め寄られると後半ATにドラマが待っていた。FKでイニエスタが放ったボールは無常にもゴールネットを揺らし、ラストワンプレーで同点に……と思いきやVARの結果、神戸選手のハンドが認められ得点は取り消しに。ギリギリのところで逃げ切り、ホームでの初勝利を飾った。
勢いそのままにミッドウィークの25日は王者・川崎の庭へ乗り込んだ。「アウェーで相手は川崎。もちろん勝つつもりだが不要なミスから1本のシュートに泣く……というようなことだけは避けたい」という筆者の考えを一蹴するかのように、4−0の快勝。あれだけの結果を残すとは想像もしていなかった。
そして連戦最後の29日、湘南は再びホームに戻りC大阪を迎え撃った。ここ2試合の流れからすれば、いいゲームが見られる……そんな期待をよそにミスがらみの2失点であえなく敗北。湘南に惜しいシュートもあったが、多くは単調な攻撃で結局最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。
「覚悟が足りなかった」と振り返った山口監督。シーズン前、勝ち点55を目標に掲げたチームだが、シーズンも半分が過ぎようとしている。残り18試合を2勝1敗ペースで進めたとしても勝ち点50にも届かない。目の前の1試合にどう向かっていくのか、その覚悟だけはブレるわけにいかない。
U-21日本代表のMF畑(トップ写真)と攻撃参加にも定評のあるDF杉岡。勝利には前線と連動する彼らのような選手が不可欠だ
TEXT・写真:名久井啓祐(本紙編集部) 写真提供:湘南ベルマーレ
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