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|2022.07.06

空を見上げ、七夕飾りを愛でる……
3年ぶりの七夕まつりは原点回帰

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コロナ禍を受けて祭りの灯が消えて久しい平塚に、いよいよ七夕まつりが帰ってくる!
3年ぶりの七夕まつりは原点回帰、「飾りを楽しむ」ことにフォーカスした3日間。
「来場者を楽しませたい!」、「地域コミュニティーに元気を送りたい!」と
意気込む七夕飾りの作り手の声をご紹介。

市制施行90周年に重なった第70回湘南ひらつか七夕まつりは7月8日(金)~7月10日(日)の開催。終了時間は午後7時(最終日は午後5時)。
写真提供◎(一社)平塚市観光協会

 今年の七夕まつりは露店の出店はなし、会場内での食べ飲み歩きもなしと、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した環境下での開催。その分、クローズアップされるのが、日本一とも称される七夕飾りだ。
 そもそも平塚の七夕まつりは、商工業都市ならではの進取の気風に富んだ平塚商人が担ってきただけに、伝統にとらわれない迫力満点の大型飾りが自慢。雨に負けぬビニール素材のカラフルな吹き流し、行灯に仕込まれた電飾の煌めき、精巧なからくり人形の動きなど、独自に発展した七夕飾りが語り草となってきた。70回目の節目の年、作り手たちが精魂を込めた飾りの一本一本を五感で味わいたい。
 思えば戦災からの復興が起点となった平塚の七夕まつり。この3日間、メイン会場の湘南スターモールでは、コロナ禍からの復興への願いを託された82本もの七夕飾りが、夏本番を思わせる熱気を含んだ白南風に揺れる。

夜の帳が下りると電飾をまとう前飾り。お盆までの約2ヵ月間にわたって飾られる。

平塚の街に七夕の飾りがないまま夏を迎えたくないと、一般社団法人「七夕飾り★空いっぱいプロジェクト」が「平塚市中心街イベント実行委員会」の協力のもと2020年に始めた前飾り。今年も6月15日、湘南スターモールの端から端まで計57の飾りが掲げられた。

「たくさんの来場者に楽しんでいただきたい」
櫻井 駿さん(七夕飾り★空いっぱいプロジェクト)

 今年は計8本の七夕飾りに関わる「七夕飾り★空いっぱいプロジェクト」(以下、空プロ)。うち7本は空プロが地元企業に資材とノウハウを提供し、七夕飾りの制作のみならず実際の掲出までを体験してもらうという企画。残る1本が、櫻井 駿さんが制作する空プロ独自の飾りだ。デザインから作画、組み立てまでの制作工程をほぼひとりで担う櫻井さんは岡山県倉敷市水島の出身。水島には平塚の七夕まつりに倣った「水島港まつり」があり、幼いころから七夕飾りに親しんできた。学生時代に自ら制作した飾りを水島港まつりに掲出するようになるが、本場平塚の七夕まつりに携わりたいと空プロのメンバーに加わった。
 日中は本業がある身。時間を捻出してこつこつと制作に取り組む。今年のテーマに選んだのは、70回目の節目の年ということで華やかな縁起物の龍と鳳凰。「いい飾りを作って、たくさんの来場者にお祭りを楽しんでいただきたいというのが私の思いです」ときらきらした目で語ってくれた。

美大でグラフィックデザインを学び、都内でデザインの仕事に携わる櫻井さん。平塚の七夕飾り制作は2018年、19年に次いで今回で3回目。

櫻井 駿ギャラリー

「祭囃子」2019年
夏の踊りをテーマに祭りのにぎわいを表現。

 

「夏の彩り」2018年
夏のモチーフをテーマにした涼やかな飾り。

 

「支えてくださる方々のおかげです」
庄司春江さん(スイングブラジル)

庄司さんは外国籍市民のために市の相談窓口などの通訳や、FM湘南ナパサでポルトガル語キャスターを務めるなど、長年にわたって地域コミュニティの国際化に尽力している。

 市内各地の団体・グループによる市民参加型の飾りが「市民飾り」だ。「スイングブラジル」は今回も例年通り、スイングブラジル子供会と合わせて2本の飾りを制作する。グループ結成の2000年以来、市民飾りの部で毎回七夕まつりに参加しており、「七夕飾りコンクール」では表彰台の常連だ。
 代表の庄司春江さんはこれまでの20年をこう振り返る。「継続できたのは支えてくださる方々がいらっしゃったから。ひとりの力ではとてもできません。同時にこれまで70年近くにわたって七夕まつりに関わってこられたみなさんのおかげで、今こうして飾りを作ることができます。感謝しかありません。このまま100周年まで続いてほしいと思います」

注目イベントはこちら!

七夕おどりパレード

8日(金) 11時30分~
市民プラザ前・湘南スターモール

写真提供◎(一社)平塚市観光協会

湘南ひらつか織り姫登壇予定

  • 開会式/8日(金) 10時~
  • 七夕おどりパレード/8日(金)11時30分~
  • 市中訪問/9日(土)13時20分〜 (崇善公民館、城島ふれあいの里、岡崎公民館、金目観音)
  • 飾りコンクール表彰式/10日(日)15時~
  • 閉会式/10日(日)16時30分~

左から小林絵里菜さん、篠崎伽帆さん、増尾彩佳さん

 

七夕学生委員会プロジェクト

⃝笹に願いを!~学生短冊プロジェクト~

8日(金)・9日(土)・10日(日)
10~19時(最終日のみ17時まで)
紅谷町まちかど広場・ひらしん平塚文化芸術ホール1階

 

湘南バーチャル七夕ストリート

8日(金)・9日(土)・10日(日)10~18時
(最終日のみ17時まで)
ひらしん平塚文化芸術ホール多目的ホール

https://tanavolu.com/meta/

 

TANABATA LOVE&PEACE

8日(金)・9日(土)・10日(日)
10~18時(初日のみ13時から、
最終日のみ17時まで)
第2古木ビル1階(予約可能)

https://tanavolu.com/mapping/

さらに詳細な七夕まつりのイベント情報は公式HPをチェック!

http://www.tanabata-hiratsuka.com

 

星空に届け、この想い……

七夕は星祭り。星祭りの夜は星空に願いごと。
七夕の夜のひと時、夏の夜空に親しんでみませんか。
平塚市博物館の藤井主任学芸員にうかがいました。

藤井大地さん
平塚市博物館 学芸員(天文)・主任
「私たちが今使っている太陽を基本としたカレンダーでは、七夕は7月7日です。でも、昔の人が使っていた月を基本としたカレンダー(旧暦)では今年は8月4日が七夕で、『伝統的七夕』と呼ばれています。織姫さまと彦星さまは、天の川をお月さまの舟に乗って渡るというお話があって、伝統的七夕の日は月が必ず舟の形になっています。夕方、南西の低い空を探してみてください」

Q.1 この夏の見どころは?
A. なんといっても天の川です。天の川は私たちの住んでいる銀河系の姿で、冬にも見られますが、最も明るく見える時季が夏。7月の深夜に見上げると、天の川は南から北に延びながら横たわっています。銀河の中心は南の方角に見えます。観察には暗い場所、平塚市内なら海岸がおすすめです。湘南平でも見えますが、眼下の街の灯がじゃまになりがちです。
そして肉眼で見る夏の星の代表格が、「夏の大三角」。はくちょう座α星デネブ、わし座α星アルタイル(彦星)、こと座α星ベガ(織姫)を結んだ三角形です。

Q.2 夏の夜空の楽しみ方は?
A. 流星群がいくつも見られます。代表的なのがペルセウス座流星群で、ピークの8月13日未明と前後数日に見られます。しかし残念なことに今年は満月と重なってしまうので、流れ星によっては見えにくいでしょう。流れ星が多く流れるのは真夜中から明け方にかけて。肉眼で観察できますが、なるべく明かりが少なく空が開けたところで、満月を背にして空全体をまんべんなく探しましょう。
そして7月14日未明はいわゆる「スーパームーン」。月の軌道が地球に最接近するのと満月が重なり、月が大きく見えます。7月22日未明には火星が月に食べられる(隠される)「火星食」。東の方向のとても低い空(約7度)で、月の後ろから火星がゆっくり出現します。
7月26日の明け方と翌27日の明け方には、月と金星のランデブー。惑星と月のランデブーは時々起きますが、特に美しいのが金星とのコラボです。新月直前の細い月と、明るい金星が並びます。

夏の大三角
真ん中に縦に星が密集しているのが天の川で、 アルタイル(彦星)とベガ(織姫)はその両岸に位置する。
撮影◎大井正子(平塚市博物館 天体観察会)/撮影日◎2022年4月30日/撮影地◎湘南平 [撮影データ]焦点距離20mm/絞り値F3.5/シャッター速度13秒/ISO感度1600

伝統的七夕の夜に見られる月。毎年、伝統的七夕の夜にはだいたい月齢6前後の月が見られる。
撮影◎藤井大地(平塚市博物館)

 

新しい七夕まつり
主役はあなたです!

3年ぶりの今年は新たな取り組みが目白押し。
地域のみんなで育んでいきませんか、新しい七夕まつり。

「まちに流れる子どもたちの七夕の唄」
ささの葉さ〜らさら♪

 6月下旬から七夕まつり期間中を経て7月末まで、駅前商店街に流れる可愛らしい「たなばたさま」の歌声は、地元園児による合唱だ。七夕まつりを盛り上げようと、平塚まちなか活性化隊/平塚市中心街イベント実行委員会が企画した。合唱の様子はSCN(湘南ケーブルネットワーク)の「情報カフェ! 湘南館ワイド」「七夕特別番組」等でも放送される。

平塚保育園

道和幼稚園

「光る七夕の星図を作ろう」
子どもに伝えたい宇宙へのロマン

 夏休み期間に合わせ、夏の天文イベントを開催する平塚博物館。伝統的七夕の夜に見える星たちを蓄光塗料を使って描く「光る七夕の星図を作ろう」は、旧暦の7月7日(今年は8月4日)直前の8月2日の開催。

平塚市博物館の屋上を使用する「星を見る会」は、8月4日、18日の開催(要申し込み)。ほかに、体験学習「ペルセウス座流星群の投影機を作ろう」(8月12日開催)など。写真◎平塚博物館

◎体験学習「光る七夕の星図を作ろう」

[日時]8月2日(火)午後1時半~2時半
[場所]博物館科学教室
[定員]7名
[参加料]無料
[締切り]7月15日(金)当日消印有効(ウェブフォームの場合は同日中)
※参加方法の詳細は平塚博物館のウェブサイトで確認を

https://hirahaku.jp

 

サクラ書店ラスカ平塚店が厳選
親子で楽しい七夕絵本

 親子で七夕を楽しんでもらいたいとサクラ書店ラスカ平塚店がセレクトした七夕関連の絵本。自らも絵本をたっぷり読み聞かせて子どもを育てた児童書担当の中山美代子さんによるコメントとともにどうぞ!

たなばたのねがいごと

作:村中李衣/絵:えがしらみちこ 世界文化社/2018年5月発行 /1210円(税込)

「ようちえんに通うあおいちゃんはかんがえました。小さなココロでいっぱいかんがえて、ステキな願い事をみつけたよ。読んだあとで、どんなきもちになるかな? ココロあたたまるストーリーです!」

たなばたバス

作・絵:藤本ともひこ 鈴木出版/2012年6月発行 /1430円(税込)

「たなばたのよるがあめだとひこぼしさまにあえません。おりひめさまのおねがいをかなえるためにたなばたバス、しゅっぱつ!!」

たなばた

再話:君島久子/画/初山 滋 福音館書店/1988年1月発行 /990円(税込)

「むかしからある、定番のたなばたえほん。ママもおばあちゃんも、知ってるかもしれません。淡い色合いの挿絵がとってもすずしげです!」

 

たなばたさま

文・絵:いもとようこ 金の星社/2015年5月発行 /1540円(税込)

「たなばたのゆらいがわかるほんです。いもとようこさんの挿絵なのでやさしい雰囲気で、とってもいい感じです。天の川を見上げながら(おてんきがよかったらですが……)『おりひめさまと、ひこぼしさま、であえたかなぁ……』って、親子で会話がはずんだらすてきですね」

 

飲食店の復活を願い
ひらつかローカルグルメガイド誕生

 “飲食不可”となった今年の七夕まつり。だが屋台での食べ歩きや、照りつける日差しの下でのキンキンに冷えたビールを楽しみにしていた人も少なくないはず。
 この窮状をチャンスと捉えたのが平塚商工会議所飲食業部会。関口雄一部会長の旗振りで、地元飲食店に特化したポータルサイト「ひらつかローカルグルメガイド」(https://hiratuka-cci.or.jp/insyokubukai/local_gourmand_guide.html)が完成した。「人口26万人の平塚市に、七夕期間中は155万人(2019年実績)が来場する。これはすごいビジネスチャンス。七夕をきっかけに平塚の食の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と力を込める。
 そんな企画に参加した飲食店の1つ、湘南平展望レストランFlatのオーナー、相原伸美さんは平塚で生まれ育ち、当然七夕の歴史もずっと見てきた。飲食店の再興を願い、七夕期間中には看板メニューの1つで、「海の幸」と「山の幸」をペアリングした「湘南サーフ&ターフランチ」(2,090円)に限定スイーツをつけて(7月15日まで)盛り上げに貢献する。織り姫と彦星よろしく「ペアでここを訪れて、このペアリングフードを食べてもらいたいですね」と笑顔で語ってくれた。
 さまざまな楽しみ方が提案されている今年の七夕。食に目を向けると新たな地元の魅力が見つかるかも。

 

関口 雄一部会長

 

湘南平といえば南京錠をかける「ainowa」。現在は七夕バージョンとして短冊がかかる

サーフ&ターフランチ。地場のアジフライかマグロカツと、やまと豚を味わえる

このパートは湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。湘南チャンネル(CATV002ch)の「情報カフェ!湘南館ワイド」ではプロジェクトへの思いをより深く取材しています。番組は7/12(火)〜7/18(月)放送予定(12時〜12時40分、19時〜19時40分ほか)。

湘南平展望レストランFlat

住所/平塚市万田790 TEL/0463-67-9887
営業時間/10:00~16:00 定休/毎週水曜日&第3火曜日
短冊で星に願いをキャンペーン実施中!
夏季限定かき氷も販売中!

 

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