フリーデン×ちえんのうえん×平塚農商がコラボ商品開発
平塚産ビーツとやまと豚のキーマカレー、12/10より販売開始

平塚市名産品のやまと豚を手がける「株式会社フリーデン」(森延孝社長)、真っ赤なビジュアルが特徴の野菜・ビーツの栽培農家「ちえんのうえん」(瀬下亮代表)と県立平塚農商高校の生徒が共同で「平塚産ビーツとやまと豚のキーマカレー」を開発した。一人前180gで価格は600円(税込)。12月10日(土)にひらつか市民プラザで開催される「みなくる平塚マルシェ」で販売されるのを皮切りに、市内各所で一般販売を開始する。
同プロジェクトは平塚市観光協会の呼びかけで実現したもの。昨年2月、リトアニア関連のイベントで同国にゆかりの深いビーツを使った料理を作るなどした同協会が、「平塚の名産になるものを作りたい」と、レトルトカレーに定評のあるフリーデン、ビーツ栽培農家のちえんのうえん、食品開発などで市内企業との関係が深い農商高校に声をかけた。折良く地元企業との連携を模索していたフリーデンと、流通させにくい規格外品の扱いに頭を悩ませていたちえんのうえんの思惑も一致し、プロジェクトがスタート。市の産業間連携ネットワークの補助金を活用し、ビーツを使ったカレーの開発を決めた。
ビーツ料理としてはめずらしいカレー
じつは「ビーツ料理として、カレーはめずらしい」と瀬下さん。さらに妻の洸子さんは「じつはカレーが苦手で」と笑う。それでも栽培農家としてビーツを使ったレシピを発信するなどの活動に熱心に取り組む中で、ボルシチなどの煮込み料理に多く使われることからヒントをえてカレーにたどり着いた。「カレーは苦手でもキーマカレーなら」と、ひき肉とすりおろしたビーツで作るカレーは、農場スタッフにまかないとして振舞われていたもの。これを農商生がブラッシュアップしていったという。
フリーデンはレトルト特有のにおいなどがでないようにルーの配分などを試行錯誤を繰り返した。結果としてビーツの赤い色素を生かした見た目で、スパイシーながらもビーツの甘みを感じられるような一品ができあがった。担当者は「甘すぎると大人が食べづらい。深みを感じる味わいになった」と自信をのぞかせる。
レギュラー商品としての定着目指す
農商高校の生徒で開発に携わったのは中釜羽七(はな)さん(商業科3年)と府川昌友美さん(同3年)、鶴岡伊織さん(農業科2年)の3人。中釜さんと府川さんはマーケティング部として、カレーとビーツ、そして白いご飯の色合いを意識したパッケージをデザイン。2人は「絵でカレーを表現するのは難しかったが、世にでるのはうれしい」と話していた。
鶴岡さんは農業クラブの食糧生産班として試食会で意見を述べてきた。「ビーツは食べたことなくてどういう野菜かもわからなかった。自分が意見したものが商品化されるのは不思議な気持ちだが、知らなかった人にも食べておいしいと思ってもらいたい」と振り返るとともに多くの人が手に取ってくれるよう期待を込めた。
商品はマルシェのほか、みなくる平塚で常設販売される。また、JAの直売所「あさつゆ広場」でも販売予定だ。また、市内スーパーなどでの販売も現在掛け合っているという。平塚に生まれた新たな名産品のタマゴをぜひ味わってほしい。



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