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ヘッドライン |2024.09.11

暮らしの中での防災習慣

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1.
突然災害が発生することを想定して
防災習慣を取り入れよう!

生活圏内を把握する

自宅や職場、学校など生活圏の地域特徴を把握して、津波や地滑り、川の氾濫などの危険性を知っておきましょう。過去の災害情報などをチェックすることは災害対策に必要不可欠です。

スマホに入れておきたい「防災アプリ」
□自治体防災アプリ
□ラジオアプリ
□防災情報アプリ
□位置情報発信アプリ
□SNSアプリ
□応急処置アプリ
□天気アプリ

避難先を知っておこう

自宅はもちろん、職場やよく行く商業施設など、いざというとき避難場所を知っておきましょう。家族や友人とも共有しておくと安心です。
外出したときも防災目線で避難できる場所を意識!

\グーグルマップアプリなら、そのときにいる近くの避難場所を教えてくれる!/

◆防災ポーチをカバンに入れておこう

常に携帯できるように、カバンに防災ポーチを入れておくと安心です。薬や、ちょっとした携行食、マスクや絆創膏など、ご自身に必要なものを入れておきましょう。

普段家にあるものが災害時に役に立つ

台所で使うものは、意外と使えるアイテムがたくさん。まとめておくと安心です。

□ラップ

食器の汚れ防止。紐にできる。手や足の保護。

□ガムテープ

添え木の固定。靴などの防御や補修。服の補修。

□大きなゴミ袋

簡易トイレ。給水袋。レインコート。

□ポリ袋

炊飯や調理に使えます。


◆外出で(職場・学校・スーパーなど出先での防災習慣)

□屋外で、倒れやすい物、高い塀など倒壊や落下物などの危険がないか確認しましょう。

□避難場所、退避場所の表示を気にかけましょう。

□屋内施設などでは、非常口がどこにあるか確認しましょう。

□お店や、飲食店などで落下物のおそれがある場所を確認しておきましょう。

□職場でとどまることを想定した備えを用意しておくと安心です。

移動で(車や交通機関を利用してるときの防災習慣)

□車の水没や倒木時に、窓ガラスが割れるように脱出用ハンマーを用意しておきましょう。

□車の燃料は、災害時に燃料不足にならないために、細めに給油しておきましょう。

□電車での移動は、急な揺れに備えてつり革や、ポールにちゃんとつかまるようにしましょう。

□スマートフォンの電力不足回避のため、モバイルバッテリーを常に携帯しましょう。

お家で(朝夕の生活の中で)

□天気予報を確認。天候の荒れや不安定な日は気をつけましょう。

□出かける前に、防災キットや応急手当キットなどを持っているかチェックしましょう。

□食事の準備のとき、備蓄食材に長期保存がきく水、食材やトイレなどの備品があるかチェックしましょう。ローリングストックを取り入れましょう。

□棚などの家具が、しっかり固定されているかお掃除のときにチェックしましょう。

□いざというときの不安がないように、家族や同居人のスケジュールは把握しておきましょう。


2.
災害「そのとき」 いま地震がおきたら
大きな揺れに襲われると身体は硬直!

正しい情報取得!
今の状況を正確に把握するために、公共(※)の情報源を取得しましょう。テレビ、ラジオ、政府や自治体のサイトを確認。
※SNSなどの情報を鵜呑みにするのは危険です。情報の信憑性を確認できるまで慎重に。

揺れを感じたら、身を守る準備!

①散乱したものに注意して行動
ガラスの破片など、床に危険物がないか注意し、靴など履物を履いて行動しましょう。

②火の始末を落ち着いて処理。

調理中の揺れている鍋やガス周りは危険です。揺れが落ち着いてから、ガスを消したり元栓をしめましょう。

③ドアを開けて脱出口の確保

地震の揺れで、ドアが開かなくなることがあります。続く恐れのある余震を考慮して、出口確保のためドアを開けましょう。

大きな地震の揺れの直後、正しい判断をすることが
難しくなります。落ち着いて行動できるようにしましょう。

◆電気のスイッチは押さないブレーカーは上げない
>>>火災や爆破の危険性があります!


地震の影響で通電火災のおそれがあります。家電製品や電気のスイッチは切り、コンセントを抜きましょう。ブレーカーは下げたままに。

◆頭を守る
>>>身体を丸めて安全を確保!


頭上だけでなく、周囲からの飛来物にも注意して、慌てずに身を丸めてください。

◆ライターなどの火をつけない
>>>ガス爆発の恐れあり!


ガス配管の破損で、ガス漏れが起こっているかもしれません。ガスに引火して大惨事になる可能性が高いので注意しましょう。

◆裸足は要注意
>>>ガラスの破片等で怪我の恐れ!


床に散乱した物は、とても危険です。ガラスや陶器、尖ったものがある可能性が高いので、靴を履きましょう。


◆沿岸・山間部で
[一刻も早く安全な場所へ]


山や、川、海の周りでは一刻も早く避難場所へ避難しましょう。山は地滑りに注意。川は流れに直角に避難。ライフセーバーがいる海では指示に従いましょう。

◆街中で
[人混みのパニック注意]


建物内では、人混みのパニックに注意して、群衆雪崩に巻き込まれないように。屋外では、外壁などの落下物、電線の切れ端などに注意しましょう。

◆移動で
[移動を急がず身の安全確保]


車の場合は、直ちに路肩に避けてハザードを点灯して待機。車を置く場合は、ドアをロックせずにキーを残して車検証を携帯。電車の場合は、ホーム、車内ともに頭をカバン等で覆い、身を低くして職員の指示に従いましょう。

\帰宅途中で困ったときは……災害時帰宅支援ステーションへ/

◆お家で
[家具がある部屋は要注意]


リビング、ダイニングキッチンは一番危険。家具やガラス、陶器がたくさん。キャスター付きの家具も危険です。動かないテーブルなどの下で身を守りましょう。浴槽、トイレなどのドアは開き、閉じ込めに注意しましょう。

3.
台風シーズン本格化!
風水災害も要注意!

状況に応じて使い分けたい 「水平避難」と「垂直避難」

台風は地震と異なり、事前に予測できる自然災害。そこで台風接近を知ったらぜひとも考えておきたい風水害時の避難方法について、平塚市消防本部の遠藤消防司令にうかがいました。(取材日:2024/8/6)

平塚市消防本部 消防総務課 課長代理
消防司令 遠藤 智

自宅から指定された避難所や、知人の家など安全な場所に避難すること

 水平避難の場合は悪天候のなか、さらに災害が差し迫っているなかでの避難は危険が伴いますので、実際の災害が発生する前に行動することが重要です。最寄りの避難場所は事前に確認しておく必要がありますが、そこまでの経路についても、なるべく高いところを歩く、そしてふたのない側溝のそばを通らないなど、平常時にご家族で話し合っておくのがよいかと思います。また安全確実かつ迅速な(必要以上にあわてないことも大事です)避難のため、持ち物はスマホ、保険証など身の回りですぐに用意できるものだけで充分。明るい時間のうちに、安全なタイミングで行動を起こすことが重要です。

今いる建物の上階に避難すること

 垂直避難の場合、基本的には自宅での避難になりますので、洪水の被害が起きた場合、停電や断水などインフラの停止が発生することも考えておかなければなりません。大規模な洪水の場合は、救助が来るまでに長い場合で2、3日かかることも。そして周囲の水が引かなければ避難もできません。救助まで、あるいは水が引くまで持ちこたえるために、少なくとも3日分、できれば1週間分以上の飲料水や食料を確保することを心がけましょう。


藤沢市消防局の水難救助隊は、
海岸エリアの安全安心を守っている

台風接近中の海では波が大きく強くなる。さらに風や潮の流れも激しくなるなど多くのリスクがあり、サーファーが沖に流される、釣り人や水遊びの観光客が海で溺れるなど水難事故が多発する。そんなケースで出動するのが水難救助隊だ。

専門部隊が24時間体制で
水難事故に即応する

 江の島や湘南鵠沼海岸など管内に多くの人気ビーチエリアを抱える藤沢市消防局。国道134号線沿いに位置する南消防署鵠沼出張所には、市内で1隊のみとなる水難救助専門部隊、「鵠沼水難救助隊」が配備されている(消防隊との兼任)。
 24時間体制で海や川の事故にも備える同隊は、岩場からの転落や浜から沖に流されて戻れなくなった、溺れて姿が見えなくなったなどの事案で出動する。こうした水難救助の際、広範囲にわたる救助では船外機付きゴムボートによる活動が一般的だが、藤沢市消防局では2011年に、より機動力、速達性に優れた現在の救助艇を導入した。その背景には、ゴムボートでは接岸不可能な江の島の岩場にも船をつけることで、海上救出ルートを確保したいとの考えがあったそうだ。
 鵠沼水難救助隊では毎月2回の潜水訓練を通して部隊の練度、精強さの維持に務めている。この日は潜水訓練にくわえ、救助艇と水上バイクの連携による救助訓練が実施された。

鵠沼水難救助隊。藤沢市では1隊16人の水難救助隊員が在籍し、全員が潜水士の有資格者。2交代勤務制を採用しており、1当直(24時間)5人勤務となっている

救助艇主要スペック
[名称]ボストンホエラー 24JUSTICE
[馬力]150馬力(スズキ)×2
[全長]7.26m
[全幅]2.59m [定員]10人
[時速]約35ノット(約65km/h)

救助艇と水上バイク(PWC=Personal Water Craft)のペア運用。収容力、安定性に優れた救助艇は主に潜水活動に使用。一方、機動力に優れた水上バイクは迅速な救出活動、岩場や浜辺などに接近する際の活動に使用する。広範囲におよぶ検索活動についてはこのように2艇出艇しての活動となる。

\多様なケースを想定し、こんな訓練をしています!/

[訓練1]
台風による高波で釣り人が転落!
「鵠沼水難救助隊」に出動要請

①119番通報を受けて出動

救助艇を係留している江の島ヨットハーバーに到着、即座に活動開始。

②水上バイクの出動準備

水難救助車がトレーラーでけん引してきた水上バイクを切り離し、ジェットランチャーに載せ替えた水上バイクをヨットハーバー内のスロープまで運搬する。

③水上バイクが出動救助艇の出艇準備へ

水上バイクは1人が運転、もう1人は水上バイクの後部に取り付けたライフスレッドに乗って出動する。残りの3人の隊員は救助艇の係留場所に移動し、出艇準備。

④救助艇が出艇

通常は3人が乗船、艇長1人、操船員1人、その他の隊員が安全管理員という体制だが、最低2人の乗船員での運用も。

⑤助けを求める釣り人を発見!

水上バイクの2人の隊員が協力して引き揚げ救助。

⑥救助艇と水上バイクの連携で救助完了

ライフスレッドに乗せた釣り人を、救助現場に追及してきた救助艇に収容・搬送し、陸上で待機している救急隊に引き継ぎ、任務完了。


2019年10月12日、台風19号が平塚市に上陸

内水氾濫の市内四之宮で浸水被害
介護施設から高齢者51人を搬送

平塚市消防本部 消防総務課
消防司令補 山田 恵輔

先日の台風10号の影響による大雨がもたらした大きな被害は記憶に新しいが、
平塚市では近年でも2019年そして2021年に浸水被害に見舞われた。
「災害はいつ起こるかわからない」そう語る平塚市消防本部の山田消防司令補が、救助隊隊長として奮闘した2019年の救助事案をふりかえる。

城山ダム緊急放流が迫るなか
腰まで水に浸かった救助活動

 2019年10月12日、平塚市をはじめとする県西部に上陸した台風19号。
 平塚市消防署に配属された救助隊で救助隊長に任じていた消防司令補・山田恵輔は当日、非番だったものの隊員とともに緊急招集され、予備となっていた消防車で出動、日中は市内各所の警戒および注意喚起に当たっていた。
 同日夕刻、市内四之宮で、相模川に注ぐ排水路から水があふれているとの情報を受け、現場に急行する。状況が許せば、消防車の積載ポンプで排水作業を行なう心づもりだったが、現場に着いた山田は絶句した。処理容量を大幅に超えた排水路の水は、一方で大雨により増水した相模川に排出されずに行き場を失い、明らかに内水氾濫の様相。車載ポンプでどうにかできる状況では、すでになかった。
 その場に留まり、相模川の状況を注視していた山田の隊は、近くの床上浸水の民家が2階まで浸水することが危惧されたため、自力で避難できずに屋内にいた住人を救助する。さらに付近の介護施設で、高齢者51人がスタッフとともに孤立しているとの報が消防本部から入った。
 悪いことにそのころ、相模川上流に位置する城山ダム(相模原市)では、いつ何時、緊急放流が実施されるかわからない状況だった。もし緊急放流されれば、その水量が河口部の平塚市に到達するまで、1時間から1時間半と見積もられていた。四之宮付近の相模川はすでに決壊寸前のありさまで、そこに緊急放流が加わるという危機の絶頂。それまでに寝たきりの人や車いすの人を含む高齢者51人を救助しなければならない。ところが荷室に空間がほとんどない消防車(ポンプ車)では、車いすの利用者を搬送できない。山田は消防本部に増援部隊の派遣を乞う一方で、施設の車両を活用した人海戦術で救助を開始。救出した人たちは幸いなことに、車で20分ほどの別の介護施設が受け入れてくれることになった。
 そのころには早くも施設の車寄せは水没しつつあり、車両を施設に直接着けることができない。そこで隊員は、最大で腰までの高さの水につかって高齢者を背負い、離れた高台に駐車した車両まで徒歩で搬送することを繰り返した。「城山ダム放流の実施時間の予告が二転三転し、活動現場では焦燥したが、幸いに多くの増援部隊とともに施設関係車両が来援してくれたこと、そして消防本部との連絡が途絶せずに連携を密にできたほか、常に最新情報を得られたことが、任務達成に役立った」(山田消防司令補)。あとでわかったことだが、放流開始は午後9時半。一方、51人の施設利用者全員の避難先への搬送が完了したのとほぼ同時に、大量の水が施設内に流入した。まさに間一髪の状況であった。

救出完了直後の施設を、床上浸水が襲った。市の発表によれば、四之宮三丁目および四丁目、田村七丁目の一部で床上浸水20件、床下浸水37件の被害だった。(写真提供=平塚市消防本部)

大規模水害に備え、20人を一度に搬送できる
高機能救命ボートを配置

 全国で大規模水害が多発していることを受け、平塚市では2021年1月、高機能救命ボートの運用を開始。定期的に河川にて、実災害を想定した救助訓練を実施している。
 全長6.7m、幅3.15mの大型ボートは、最大20人が乗船可能で、迅速な大量救助が可能となる。また船内がフラットになっていることから、車いすを利用したままで、3人(台)の同時救出ができることも特徴だ(一般的な車椅子サイズでの計算)。

最大積載重量約2000kgで、乗船定員は20人。船外機を装備し、広範囲での救助活動が可能。(写真提供=平塚市消防本部)

平塚市に観測史上最大の大雨
多くの住家や自動車が被害に

 つい先日、8月末に九州・西日本に接近した台風10号の影響で、平塚市では8月30日午前7時12分までの1時間に57mm、9月1日までの3日間で427.5mmの大雨が降り、8月の観測史上最大雨量を記録した。大きな人的被害はなかったものの、市内各所で河川の氾濫や土砂崩れ、道路冠水などが発生。一部損壊1棟、床上浸水62棟、床下浸水36棟など、多くの住家が被害に。
(被害状況は、9月5日正午に平塚市が発表したもの)

平塚市中原の県道周辺の住居や店舗に浸水、複数の自動車が水没し、一時通行止めとなる事態に。(写真提供=小虎坊)

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