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ヘッドライン |2025.10.01

食卓にしずかに映える、
毎日の「うつわ」

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何気ない日常が、
少しうれしくなるような「うつわ」
食卓にしずかに映える、
毎日の「うつわ」

忙しい⽇々の中でも、
ふと⼿に取るたびに⼼がほぐれる。
そんなうつわがあるだけで、
⾷卓の景⾊はやさしく変わります。
料理を引き⽴て、⼿ざわりや⼝あたりまで⼼地よく、
毎⽇使いたくなり、ちょっと気分も上がる。
そんな“ふだんの中のとっておき”を集めました。
⽇々のくらしに⾃然となじむ、
すてきなうつわとの出会いをぜひ。

陶芸家
文山香菜江Fumiyama Kanae

⽂⼭⾹菜江さんは神奈川県在住の陶芸家。奈良・宝泉窯での修⾏を経て、京都の陶⼯⾼等訓練校や複数の窯元でろくろ師として経験を積みました。繊細なろくろ技術と、くらしに寄り添うやさしいデザインが魅⼒。2021年に⼤磯町に⼯房を構え、「こま製陶所」を屋号としています。

悔しさが導いた陶芸の道

⼤学時代の陶芸体験で、思うように作品がつくれず悔しい思いをしたことが、⽂⼭⾹菜江さんの陶芸家としての出発点。ものづくり全般に興味があった彼⼥は、陶芸に「⾃分で始められ、完成まで⾃分の⼿で形にできる」という魅⼒を感じこの道を選んだ。その後、技術に優れた師匠のもとに弟⼦⼊りし、基礎技術を⾝につけ、京都の学校では多彩な技術を学び、異なる背景や環境を持つ仲間と切磋琢磨する⽇々を経験する。ろくろ師として働いた時期も経て、技術を実践に活かす⼒をも養った。特に学校で⼤作を⼿がけた経験は、⼩さな作品をつくる際にも応⽤でき、確かな技術と表現⼒を培う貴重な時間だったと語る。

⼤磯でかなえた⼯房のくらし


奈良や京都、横浜での修⾏や経験を経て現在、神奈川県の⼤磯に⾃⾝の⼯房を構えた⽂⼭さん。⼤磯を選んだのは、平坦で広く、海も近く、⼈々のくらしが穏やかで、のんびりくらせる環境に惹かれたのが決め⼿。住まいの隣に⾃ら建てた⼯房で、主婦としての⽇常と陶芸家としての製作を両⽴させながら⽣活を送っている。陶芸をやめたいと思ったことは⼀度もなく、「これしかない」という覚悟で自身のライフワークとして取り組み、今も⽇々、うつわと向き合っている。⼤磯でのくらしは、⽂⼭さんの⼈⽣に⽋かせない環境であり、今も変わらず、あたたかみのあるうつわを⽣み出し続けている。

⻑く愛せるうつわつくり

⽂⼭さんにとって、陶芸の魅⼒は「⽇々のくらしの中で⻑く使うもの」であること。そして、⻑く使えるからこそ、使い⼿は愛着を⽣み、つくり⼿は責任も伴うと語る。だからこそ、⽂⼭さんの⼿から⽣まれるうつわには、⾃然なあたたかみや⽣活に寄り添う⼯夫が込められている。「やりたいことは⾊々、思いついたことは⼤抵やりたい」。⽇本の伝統陶器に留まらず、中東からベトナム近辺にかけての古いうつわにも興味があり、⼈の⼿の仕事が感じられる素朴なうつわに魅⼒を感じるという。挑戦を続けながら、⽇常になじむうつわをつくり続けるその姿勢こそ、⽂⼭さんの陶芸がライフワークである証だろう。

01/理想まで削る

主に、使い慣れている滋賀県産の信楽の⼟を使⽤。⾚⼟と⽩⼟を使い分け、桜の⽊で作られたヘラで丁寧に形を整える。京焼を中⼼に、これまでの修⾏や経験で培った確かな技術と表現⼒を駆使し温かみのあるうつわを⽣み出している。

02/釉薬の景色

⽇常の⾷卓になじむよう、マットな質感や流れる景⾊を重視し、⾊味を抑えるような釉薬を⾃ら融合させている。中でも、⽂⼭さんオススメの釉薬は「トルコ青」。扱いは難しいものの、流れることで⽣まれる表⾯の景⾊に⼼惹かれ、その美しさを追い求め続けている。

03/作品への想い

「ご飯のことを考えてつくります」。⾃⾝も⽇常では主婦であることから、どんな⾷材を盛り付けるか、どのような⾷事の場⾯で使うかを細かくイメージしながら製作している。うつわが料理を引き⽴てることを意識することで、⽇常の⾷卓に寄り添ううつわづくりを⼼がけている。

こま製陶所

☎︎ 090 1227 2684
Instagram:https://www.instagram.com/koma_tou/

大 磯

美しく、心地よい「今の茶道具」


2年前、大磯町に誕生した「soui」。その名は、「彗星」に由来し、“忙しい日々の中で、お茶の時間を通して心のときめきやひらめきが生まれるように”という願いが込められています。店主は、かつて忙しいサラリーマンとして働き、心身を壊すほどの日々を送っていました。その経験から意図的に休憩をする時間「一呼吸を置くこと」の大切さに気付いたといいます。そんな折に出会ったのがお茶。体の疲れが和らぎ、心が緩み、デジタルから離れられる時間に大きな価値を感じたのです。また、お茶を点てる所作に没頭することで得られるマインドフルネスのような効果に惹かれ、今でも茶道を学び続けています。
「soui」に並ぶお茶道具は、日本の手仕事によるもの。和洋どちらの空間にもなじみ、「透明感」や「鉱物感」、宇宙や星のエッセンスを感じさせるものをセレクト。こうした世界観は、店名のコンセプトとも響き合っています。また、椅子で気軽に楽しめる“立礼式(りゅうれいしき)”の茶道体験も用意されています。
店主は、お茶をただ喉を潤すだけではなく「心と体を整える飲み物」として生活に取り入れて欲しいと考えています。しかし現実的には、お茶の価値が十分に評価されず、日本ではお茶の価値を当たり前と見過ごしている。その現状に、複雑な思いを抱いているそうです。だからこそ、「soui」では、お茶をもっと身近に、もっと大切に感じられる場所でありたい。お茶を点てる所作に集中することで、心がふっと軽くなる。茶道具やうつわを眺めることで、新しいときめきが芽生える。店主は「ここを心身が癒される清らかな空間にしたい」と語ります。忙しい毎日の中で、ほんの少し立ち止まる時間を。「soui」で過ごすひとときが、あなたの心に小さな光を灯してくれるはずです。

黒木泰等

田澤裕介

大磯うつわの日 会場番号[45]
10月24日(金)〜31日(金)

スイ
神奈川県中郡大磯町大磯950-5 2F
金・土・日 12:00〜17:00
展示室の営業等詳しい情報は
公式インスタグラムのハイライトからご確認ください。
Instagram:https://www.instagram.com/soui_is/

茅ヶ崎

うつわとつくり手の想いに出会う

palettepottery Director 中園晋作

優しく、手に馴染むうつわ

茅ヶ崎の街なかにある「土のかおり」。
店主が全国を巡り、作家の人柄や作品に触れる中で生まれた、うつわの専門店です。
知れば知るほど尊敬できる作り手の姿勢や熱意を、多くの人に伝えたい。そんな思いがこの店の原点。

「土のかおり」の店名の由来は、
あるうつわを手にした時、雨上がりの山の景色が目に浮かび、湿った土のかおりまで感じたこと。
5感を刺激したうつわに、心を強く揺さぶられたそう。
店に並ぶのは、陶器を中心とした手仕事のうつわ。 見た目の美しさだけでなく、使うほどに手になじみ、日常に自然と溶け込んでいくものを、一つひとつ丁寧にセレクトしています。
その形や質感の裏には、作家の見えない努力や積み重ねた時間があります。背景を知ることで、うつわはより特別な存在へと変わります。店主は、そうした作り手の想いを作品とともに伝えたいと考えています。
「初めて作家のうつわに触れる方々にも、洋服を選ぶ感覚でうつわを選んでいただきたい。そして、うつわとの時間を楽しんでいただけたら。」

その思いを胸に、今日も「土のかおり」は心を込めて皆さまをお迎えします。

●10/4(土)〜12(日) 豊田麗個展

うつわと暮らしのもの 土のかおり

神奈川県茅ヶ崎市共恵2-8-33
営業時間 11:00〜17:00
㊡ 火・水曜(臨時休業あり)
Instagram:https://www.instagram.com/utsuwa_tuchinokaori/

茅ヶ崎

料理を引き⽴てる⼀皿たち

作家 宮崎 和佳子

⽇々の⾷卓を彩るうつわ

茅ヶ崎駅から徒歩3分のうつわ専門店。店主の息子さんの名前”響“に、“日々使う器” を重ねて生まれた「日日器(ひびき)」。特別な日にだけ使うのではなく、暮らしの中に自然と溶け込み、食卓をさりげなく豊かにしてくれるうつわを届けたい――そんな想いが店名に息づいています。
店内に並ぶうつわのセレクト基準はシンプルで、「料理が美味しそうに見えること」と「気軽に日常で使えること」。例えば、白いうつわの清らかさはもちろんのこと、青や緑の器も料理を鮮やかに引き立ててくれます。織部釉薬の緑があれば、野菜を敷かなくても料理が映え、食卓に自然な彩りを添えてくれるのです。
また、価格もリーズナブルさにこだわっています。高価すぎる器では気を遣ってしまい、結局出番が限られてしまいます。だからこそ「毎日のごはんにどんどん使える器」を大切に。手に取りやすい価格だからこそ、料理を作る喜びや家族で食卓を囲む楽しさを広げてくれるはずです。
これからの季節に店主がおすすめしたいのは、秋刀魚が頭から尾まで丸ごと収まる細長いうつわだという。焼き魚はもちろん、おにぎりや卵焼きを並べたワンプレートやお寿司を盛り付けたりと、実は万能に使える一枚です。食卓の主役にも脇役にもなれる柔軟さがあり、秋の訪れを感じさせてくれます。
また、店主が信頼を寄せる埼玉の作家・山本一仁さんの作品も必見。自然の流れに沿った暮らしを営む山本さんの人柄がうつわにも表れており、優しくあたたかな風合いをまとったうつわは、多くの常連客を魅了しています。お店の中央に特設スペースを設けるほど、惚れ込んだうつわたちが店内に並んでいます。
「いい器は、料理をより美味しく見せ、大切な人との時間を豊かにしてくれる。だからこそ、毎日使ってほしい」そんな店主の想いが詰まった「日日器」。初めてうつわを選ぶ方でも、今持っているうつわや作りたい料理に合わせて気軽に相談できます。訪れるたびに新しい発見があり、自分らしい食卓をつくる楽しさに気づける場所です。

作家 山本一仁

日日器(ひびき)
神奈川県茅ヶ崎市幸町24-4
営業時間 12:00〜17:00
㊡ 不定休
Instagram:https://www.instagram.com/hibiki.utsuwa/

藤 沢

くらしを特別にする「道具」たち

11月15日(土)~23日(日)
三人展(Autumnbasket、桑原哲夫、ヤマノネ硝子)

日常で育っていく手仕事のうつわ

作家が一つひとつ手掛けた手仕事のうつわや、日々のくらしを彩る道具が並ぶ「くらしの道具店rsつじどうや」。
藤沢本町の歴史ある街並みで、明治時代から100年以上続く金物屋の隣に19年前に開業しました。
店内に並ぶうつわは、あくまで日常の道具。
「ご飯を食べることをもっと美味しく、楽しくする」ために選び抜かれたうつわばかり。
気取らず、毎日の食卓に自然と馴染む実用性こそが大きな魅力です。

初めてうつわを手にするなら、まずは「毎日使えるうつわ」から。
ご飯茶碗やマグカップなど、日々の食卓に欠かせないものを選んでみてください。
手にとって扱うほどに、うつわは手に馴染み、色や風合いが少しずつ変化して育っていきます。
そして、自分だけのうつわへと成長していきます。
「手仕事だからこその特別感はありつつも、毎日の食卓で気兼ねなく使ってほしい」と店主は語ります。

さらに、隣の金物屋には、機能的で美しいデザインを持つ、昔ながらの日本の道具がずらり。
訪れるたびに新しい発見があり、どこか懐かしい安心感にも出会えます。
うつわとくらし。二つの空間が寄り添うことで生まれる心地よさ。
「くらしの道具店rsつじどうや」で選んだ一品が、日々のくらしをより豊かに彩ってくれるかもしれません。

くらしの道具店 rsつじどうや
神奈川県藤沢市本町3-15-28
営業時間 11:00〜18:00 ㊡ 月・日曜
(仕入れ等の都合により変更あり)
HP:https://rs-tsujidoya.com/

平 塚

気楽に・気軽に・気長に
うつわをつくる

平塚市で体験する陶芸の世界

平塚市にある陶磁器工房「器楽(きらく)」は「気楽に・気軽に・気長に・・・」をモットーに、誰もが自分のペースで陶芸を楽しめる場所。
開放的で整った教室は、土と向き合う時間を心地よく感じられる空間になっている。

手頃に、自分だけのうつわをつくる陶芸体験

代表の伴さんは、「陶芸の楽しさを広めたい」という想いから工房を開き、初心者でも安心して挑戦できる環境が整っている。
体験では、1〜10まで細かく教えるようなマニュアルスタイルに縛られず、自分で考え、自主的に試行錯誤しながら創作する自由なスタイルを大切にしている。失敗も「さまざまな気づき」がある貴重な経験だと伴さんは語る。失敗しても、それは新しい発想や学びにつながり、手を動かすたびにワクワク感が生まれるような工房である。

学ぶ楽しさ、広がる陶芸の輪

陶芸体験の1個目は伴さんに付き添ってもらいながら、うつわ作りの基本の流れを丁寧に学べる。
2個目、3個目と作るうちに、土との向き合い方や力加減が少しずつわかり、より楽しさが増していく。
4個目、5個目では、自分の感性で自由に形を考えられるようになり、伴さんの見守りもあるので安心して創作に集中できる。
複数の作品をつくりあげることができ、追加料金で好きなものを焼成可能。色も9種類と豊富で、どの色にするか迷う楽しみもある。名前も掘ってもらえるため、世界で一つだけのオリジナル作品として手元に残せる。
出来上がったうつわは、その時の発見や感動がギュッと詰まった、かけがえのない宝物になる。

工房で体験する陶芸体験や、じっくり学べる教室に加え、地域イベントや学校での出張陶芸体験も実施。子どもから大人まで幅広い世代が土と触れ合い、自分だけの作品を作る時間を楽しめる。
器楽は、うつわづくりの楽しさが自然と広がる場所だ。

器楽での陶芸の体験は、ただうつわを作るだけではない。気楽に、気軽に、気長に挑戦し、自由に土に触れる時間を通して、新しい発見や感動を積み重ねることができる。伴さんの想いが詰まったこの場所では、うつわとともにかけがえのない思い出も手元に残り、心に刻まれる宝物になる。

遊ぶようにつくる、
人生のプレイグラウンド

器楽は、まるで“人生のプレイグラウンド” 。決まったルールに縛られず、自由に土に触れ、うつわをつくる喜びを味わえる。思い通りにいかない失敗も新たな発見や学びへと変わり、気づけば自分だけの作品とともに、かけがえのない思い出を持ち帰ることができる所だ。

陶磁器工房 器楽

神奈川県平塚市田村5-14-1
営業時間  日・月・火・水 9:00~17:00
      金 12:00~21:00
      土 9:00~21:00
㊡ 木曜 Ⓟ 4台
HP:https://www.scn-net.ne.jp/~k-kiraku/

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