カテゴリーから選ぶ
カテゴリーから選ぶ
ヘッドライン |2012.11.02

技と想いで創る 飴細工師 飴善

タグ


人間には様々な側面がある。サラリーマンや主婦、学生にだって普段は見えないもう一つの顔がきっとある。ピアニスト?カメラマン?舞台俳優? 精密機器メーカー勤務、中戸川正幸さんのもう一つの顔。それは変幻自在のキャンディーアーティスト。
祭りの屋台に色とりどりの動物や植物が並ぶ飴細工。目の前で飴に命が吹き込まれる様には子どもはもちろん、大人でも童心に返ってしまう。しかし、徐々にその姿を見る機会も減ってきている。飴細工職人、飴善こと中戸川さんは普段はいたって普通のサラリーマン。一方で子どものころから粘土細工などが好きで野菜の飾り切りや石鹸、氷細工等、色々と形にしてきた。飴細工を始めたのも自然な流れだったという。
飴善の想い
飴細工を「売る」と言うとちょっと違う。客には300円程の「寄附」をしてもらい、それらは全て何らかの形で義捐金として必要とされる場所に届けられる。代わりに中戸川さんは「飴」と「技術」を提供。当然、儲けはでないが、それが飴善のやり方だ。レパートリーは200種類以上に及び、リクエストにはできるだけ応える。客である子どもとの会話も忘れない。食い入るように見つめている子どもに色々と話しかけ、時には風船あめ(材料の飴をストローの先に付けたもの。息を吹き込むと風船のように膨らむ)で遊ばせる。純粋に子どもが好きでなければこうはいかない。
プロ意識
飴細工で生計を立てているわけではない中戸川さんはプロではない。しかしその意識は玄人はだし。飴の仕込みは早朝から。その日の気温や湿度から水分量を変える。「今時は飴細工専門店とかあるけど、いつでも同じ環境でなきゃ(飴細工が)できないんじゃダメだよね。夏でも冬でも、晴れでも雨でも同じように創らなきゃ」。毎週のように色々な場所に出演する身からすれば当然だろう。「作るだけなら誰でもできる。そこがスタートで、あとは如何にお客さんとおしゃべりして楽しんでもらうか」とも。使用している着色料は安全性が最優先。「子どもの口に入るものだから一番気を使う」という。また作業中は抗菌手袋を着用。素手の方が制作しやすいそうだが、衛生面を考えてのことだ。
飴細工を創り続ける理由は単純明快。「子どもたちの笑顔のために」ただそれだけだ。その言葉はウラも表も無く、純粋に文字通りの意味。休みの度にイベントに出かけ一日中飴細工を創ることも苦ではない。「これが僕の楽しみでストレス解消だから」と笑顔を絶やさない。その奥にある飴細工への矜持と子どもたちへの想いが、今日もどこかで形になっている。  11/4(日)開催、商業まつりでまちかど広場前に飴善が出演予定。数に限りがあるのでご注意を。
【写真上から】制作の様子。子どもたちも釘付け/制作道具が並ぶ/完成品は台座付きでプレゼント/作品群。特に花の細工が得意という

タグ
facebookシェア twitterシェア lineで送る
オンラインマガジン

湘南ローカル情報を日々更新中!

いますぐ使える 最新クーポン

色々な所で使えるお得なクーポンを発行中!

その他のクーポンをもっと見る
湘南ジャーナルDB 湘南のお店情報をまとめて掲載!
湘南ジャーナル まちナビ 最新情報

湘南のお店情報をまとめて掲載!

スタッフブログ

編集部情報を毎週更新でお届けします。

運営からのお知らせ

PAGE TOP