カテゴリーから選ぶ
カテゴリーから選ぶ
ヘッドライン |2012.11.23

往時の参道へ、第一歩平塚八幡宮正面、年始に一時的横断可へ

タグ


 平塚八幡宮、一の鳥居正面。目の前を横切る国道1号線上に位置するその「空間」は、同八幡宮と、その参道である大門通りとを繋ぐ道。現在そこに横断歩道はなく、例大祭と国府祭で神輿が渡御する場合を除き、原則、横断は禁止されている。だがこのたび、大門通りの商店会・大門会を中心とする「表参道復活」を掲げる市民らの働きかけにより、平塚警察署の協力を得て、来年の元日から3日までの3日間(各日12時から16時)、一時的に参道が「復活」する。
初詣には毎年およそ2万5000人の参拝者が訪れるという同八幡宮。これまで、参拝を待つ行列は、一の鳥居から出て西側の外周に沿ってつくられてきた。この待機列は、今後も同様に、同八幡宮の臨時駐車場となる浅間緑地からの参拝者用として設けられる予定だが、来年は、指定の時間帯(警察官の手信号による交通整理)で横断可能となるため、「参道」となる大門通りにも待機列が設けられる。
復活の声
過去、同八幡宮の一の鳥居は大門通りと旧東海道(現・湘南スターモール)とが垂直に接続する場所に建ち、多くの人を迎え入れていた。時は現代、八幡宮正面には幹線道路が走り、一の鳥居は境内へと移築、参道はいつしか閑散とした通りに変わった。商店は減り、昔ながらの店は数えるほど。背を向けて建つマンションもあり、「表参道」は消えた。  5年ほど前から「これはおかしいよね」と声が挙がってきたという。そして大門会を中心に様々な活動が生まれた。往時の賑わいを思わせる「大門市」や、八幡宮のぼんぼりまつりに合わせた「ぼんぼり市」など。「平塚八幡宮表参道復活への署名のお願い」と題した署名活動も始め、この2年で約1万5000人分が集められた。
一歩一歩
 「皆さん、『当たり前のことなんだよね』と進んで署名してくださいました」と話すのは大門会会長の高橋經祺(つねき)さん。署名は短い期間で数多く集まった。「この次はどうすれば良いのか、ということでとりあえず警察署長に伺いにいったら、『年始、試験的に通してみようか』との提案をいただいたんです」。そして今回の手信号による横断歩道が実現するに至った。
参道に、参拝者が並ぶ―。時代が移り変わり幾十年、まずあり得なかったごく一般的な現象が、来年正月三が日に甦る。高橋さんは「自治会や八幡宮、署名にご協力いただいた多くの方の『ご縁』で参道が復活します。一時的ですが、一応カタチになった。ただ、ここからが第一歩。今後も継続され、地域の商業者による『初市』などが開催できれば賑やかになると思います」
このはじめの一歩は、一の鳥居へと続く大きな一歩となるか―。

タグ
facebookシェア twitterシェア lineで送る
オンラインマガジン

湘南ローカル情報を日々更新中!

いますぐ使える 最新クーポン

色々な所で使えるお得なクーポンを発行中!

その他のクーポンをもっと見る
湘南ジャーナルDB 湘南のお店情報をまとめて掲載!
湘南ジャーナル まちナビ 最新情報

湘南のお店情報をまとめて掲載!

スタッフブログ

編集部情報を毎週更新でお届けします。

運営からのお知らせ

PAGE TOP