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ヘッドライン |2012.11.30

平塚発、ニューヒーロー平塚戦隊ボウハンジャー

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子どもの頃、特に男の子なら誰もが憧れたであろう戦隊ヒーロー。そんなヒーローが平塚に誕生した。平塚警察署生活安全課が生み出したヒーローは、平塚の安全を守るべく今日もどこかで戦っている。

 生活安全課とは安全相談をはじめとする安全・安心なまちづくり、青少年の健全育成、許認可業務といった様々な業務を担当する、警察組織の中でも市民の生活に密接に関わる部署だ。この生活安全課でボウハンジャーは産声をあげた。
誕生
「単純に、子どもに受け入れられるためにはこれかな、と思って」と生活安全課の加藤美沙さん。自身も小さな息子を育てる中、広報不足を感じていた防犯のイベントで目玉となるキャラクターとして、戦隊モノをオマージュしたボウハンジャーを発案した。話はあっと言う間に形になり、平塚戦隊ボウハンジャーが誕生。平塚の安全を守るべく活動を開始した。赤、青、黄色の3人のボウハンジャーと悪役・ワガドンで実施される寸劇仕立ての非行防止・防犯教室は、子どもにはもちろん大人にまでアピールでき、思った以上に反応は良かった。ボウハンレッドに扮する同課職員は「小さい頃はもちろん僕も戦隊モノを見ていました。まさか自分がやるとは思わなかったですが…やっぱり感動しますよね」とマスクの奥で目を細める。
現実の先に
もちろん、ただのパフォーマンスとして生まれたわけではない。同課の東 尚幸課長は「啓発には硬軟両様が必要、『軟』の部分がボウハンジャー」と話す。市内で今年10月までに発生した自転車盗難は788件、オートバイ盗難が363件、万引きが189件となっている。これらは認知件数(実際に届け出された件数)であり、実際の件数はこれを上回ると予想される。さらに平塚は子どもや女性への盗撮・痴漢・暴行などの件数が、県下でも上位にあり、対策が急がれる。自転車盗難、万引きなどは「ゲートウェイ犯罪」といわれ、より重大な犯罪への入り口になるとされる。「小学校、幼稚園のうちから規範意識を高める必要がある」と東課長。青少年に対する啓発活動が重要になるという背景から、必要とされ生まれたボウハンジャー。だが数字に目を向けた時、彼らが本当にヒーローになるのはまだ先になりそうだ。東課長も「皆さんからご意見を頂いて育てていきたい」と親心を見せる。
ボウハンジャーが真のヒーローになる日、平塚が真に安心・安全なまちになる日。それは彼らよって与えられるものではなく市民自らが能動的に得ようとしなければならない。それこそ、ボウハンジャーがいなくても、一人一人がボウハンジャーになれる程に。

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