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コネクト |2012.12.07

CONNECT:中世の相模武士を演じる湘南ひらつか能狂言で「七騎落」

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能楽師・加藤眞悟さん
中原小3年・武井亜久里さん

 石橋山の合戦(1180年)で敗れた源頼朝一行が、東へ船で落ち延びる際に、8騎では縁起が悪いとして1騎(土肥実平の子、遠平)を降ろし、7騎で落ち、後に感動の再会を果たす、といった場面を演じる能の「七騎落」。この7騎には頼朝のほか、土屋三郎や岡崎義実なども数えられ、平塚に縁ある武士が登場する。
 同演目が上演される今年の「湘南ひらつか能狂言」(12/16、中央公民館)で、土肥親子を演じるのは、平塚に縁ある2人。シテ(主人公)の実平を演じる加藤眞悟さん(54)と、子方(子役)の遠平を演じる武井亜久里さん(9)だ。平塚出身の加藤さんは、自ら能楽師として都内を中心に活躍する傍ら、都内、県内複数の教室で指導にあたるなど、後進の育成にも力を注ぐ。「奥が深いからこそ、同じ演目でも、演じるたびに新しく気付くことがある」と能の魅力を語る。また、加藤さんに師事し今回遠平を演じる武井さんは、6歳から能を始めたという市立中原小学校の3年生。「拍手をいっぱいもらえるのが嬉しい」と話す。
 七騎落の見どころとして「第一には、地元の武将が登場する、という点でしょう」と加藤さん。「そして奇跡的な再会、親子の情愛。死と隣り合わせの、命を懸けている時代の『我が子恋しい』という親の気持ち」  能という伝統芸能で甦る中世の相模武士たち。そこには、中世でもなく相模武士でもなく、いつの時代誰にでも、人として共感を得られてきた、「親子の絆」が表現される。
【写真】市内公民館で練習を重ねる加藤さん(右)と武井さん

第四回湘南ひらつか能狂言
◇演目:能「七騎落」、狂言「文蔵」
◇日時:12/16(日)13:30会場14:00開演
◇会場:平塚市中央公民館大ホール
◇チケット: 3000円(全席指定)
◇チケット予約・問い合わせ:平塚市文化スポーツまちづくり振興財団☎32-2237

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