今季リーグ戦ホーム7試合全敗の湘南が今節戦うは、今季カップ戦のアウェーで白星をあげている名古屋グランパス。湘南のホーム初白星と最下位脱出は、なるか。
前半の早い段階から立て続けに相手ゴールを急襲するなど、今日の湘南は何か違う。得点できそうな勢いが十分にあり、その通り41分、端戸選手が先制点をもぎ取った。だが名古屋も必死の猛攻。前半は何とかしのいだものの後半11分に追いつかれた。その後は気持ちのぶつかり合い。両者の間に優劣、強弱の差は感じられなかったが、湘南の選手の気持ちが勝ったか、サポーター一丸となった声援と手拍子が響いたか。81分、平塚出身の下田から放たれた長いパスに菊池が合わせ、待望の追加点でスタジアムは揺れた。試合は劇的に終了した。
プロスポーツに、対価を支払って観てもらうショー的側面がある以上、コンテンツの提供側からすれば、ここまでの結果はさぞ悩ましかったことだろう。自分が満足いかないもの、面白いと思えないものを世に出すのは、出し手としては心苦しいものである。では今節の湘南はどうだったか。それは、選手の一番近くにいる指揮官が心動かされ、終了直後に倒れ込むほどのレベルであった。
【写真】ホーム初白星を告げるホイッスルを聞き、ガッツポーズのままピッチへ倒れ込む瞬間の曺監督
TEXT:櫻井雅之(本紙編集部) 写真:湘南ベルマーレ