残り6試合、J1残留に向けてここから何かが変わるはずだった。残留ボーダーがいくつになるかが分からないが、この先は下位チームとの対戦も多い。チームからは声明が出され、サポーターの熱気も最高潮に高まっていた福岡戦。開始30秒あまりでのPK献上という、逆風と呼ぶにはあまりにも過酷な滑り出しにスタジアムの空気は重く落ち込んだ。前半のうちに追加点も奪われ、2点差での折り返しに、ハーフタイムのサポーターからは容赦ないブーイングが飛んだ。後半には果敢に相手ゴールに攻め込むも最後の一歩があまりに遠くそのまま試合終了の笛。10連敗、最下位降格という結果は簡単に受け止められるものではない。試合後、悲しみとため息に包まれたスタジアムで「降格するチームにありがちな負のスパイラル」という後ろ向きな考えも頭を過る。ただ、もちろん茨の道ではあるがまだ残留の可能性が消えたわけではない。きっとサポーターの多くは、それでもスタジアムに足を運び、勝利を信じて声を張り上げるのだろう。その時、選手たちはピッチでどんな姿を見せてくれるのだろう。
【写真】90分、ピッチを走り続けた高山薫。「ブーイングをされても当たり前」と結果を受け止める
TEXT:名久井啓祐(本紙編集部) PHOTO:湘南ベルマーレ