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ヘッドライン |2017.09.03

幻の芋クリマサリ加工品も多い特産のサツマイモが出荷スタート

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 県内では、ほぼ平塚市大野地区のみで栽培されているクリマサリの出荷が8月28日にスタートした。年々生産量が減っていることなどから「幻の芋」と呼ばれるが、店頭に並ぶ以外にも加工品がいくつも販売されており、地元ではいろいろと味わう機会の多い野菜なのである。
 栗に勝るほど美味しいと名付けられたクリマサリの栽培が始まったのは昭和30年代半ば。しかしその数年後から、工業団地が進出すると共に宅地化が進んで農地が大きく減少した。また高齢化と後継者不足で、生産者は15人ほどに減っている。
 それに加え、クリマサリ自体の特徴も生産量減少の理由とされる。まず形がくねくねとしているため、機械で収穫する際に掘りにくく折れやすいという難点がある。また、今主流のベニアズマなどと比べると甘さ控えめで皮の色も薄いこの芋は、押され気味なのだという。
作り手の責任感
 それでも、栽培を続けるのはなぜだろうか。生産者の一人、農業ひとすじ約60年という原田栄司さん(80)は「一旦作るのを止めてしまったら復活させるのは難しい。親の代から作っているから絶やしたらいけないと思うと、止めたくても止められない」と苦笑しながら、稲藁と米ぬかを混ぜ1年間発酵させた自家製の堆肥を使って大事に育てていると話してくれた。また、砂が多く含まれ水はけが良い土壌を持つこの地区でクリマサリ作りが受け継がれてきたことから相原 清さん(80)も「先輩が作ってくれた大野の名産だから何とかして続けていこうと思う」と話した。
味わいいろいろ
 こうして、細く長く続いてきたクリマサリ。調理法としては、甘みを逃さずホクホクした食感を生かすために丸ごと蒸したり、油との相性がいいので天ぷらにするなどがお勧めだという。
 一方、規格外の活用や地産地消を図るため、いくつもの加工品が登場している。中でも多いのはお菓子。市内の老舗和菓子店・杵若では、クリマサリで作る芋あんを詰めた「ほっくり」(※)と芋羊羹(9月中旬から)を販売している。また社会福祉法人進和学園サンメッセしんわでは、3年前からクリマサリを含む5つの平塚産野菜を用いたおからドーナツ(※)を製造する。
 まだ暑い日が続く中ジェラートでも楽しめるのが、JA湘南あさつゆ広場のあさつゆ工房。優しい甘みとほんのりした芋の香りを感じられるが、特に9月上旬から10月初め頃には生の芋をここで加工して原料にするので、鮮度の良さを味わえる。あさつゆ広場では今後シフォンケーキ(※)も登場するなど、甘いもの好きの人にはうれしい限りである。
 惣菜では、鳥仲商店が平塚産の材料で作るコロッケ「ひらコロ」の1種として、昨年「くりまさりスウィートポテト」を発売した。今年は来週中にも販売が始まる予定だという。それから生産者に人気なのは、平塚酒販協同組合販売の「本格芋焼酎 幻の芋 くりまさり」(※)。原田さんは「この焼酎と蒸した芋での晩酌が、きつい畑仕事に向かうエネルギーの元」だと笑顔を見せる。
 今年は、昨年より少し多い19tの出荷が見込まれている。本当に「幻の芋」になってしまう前に、自分の好みの味を探して味わってみては。
クリマサリはあさつゆ広場、市内のスーパーなどで10月中旬ごろまで販売予定。
杵若☎︎31−2776
サンメッセしんわ☎︎35−3800
あさつゆ広場☎︎59−8304
鳥仲商店☎︎31−0349
※の商品は、あさつゆ広場でも販売。
【写真TOP】
初出荷を迎えたクリマサリ
【写真下】
規格を確認する生産者/あさつゆ工房のジェラート/(左から)おからドーナツとほっくり/焼酎はアルコール分25度と35度の2種類

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