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ヘッドライン |2019.03.22

ペット共生社会の新職種犬の歯科衛生士 宮永梨果子さん

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 ペットは今や家族の一員。医療やトリミングは当たり前、最近では口腔ケアも専門家がいる。大磯町でドッグケアサロン「ROBINSUE」を営む宮永梨果子さん(53)もその1人。無麻酔で犬の歯石を除去する“犬の歯科衛生士”だ。
小さい頃から犬を飼っていたという宮永さん。犬に関わる仕事がしたいと、高校卒業後はトリマーの専門学校に通った。だがぜんそくの持病があったためにトリマーの道を断念。歯科衛生士の資格を取った。「でも犬に関わる仕事を何かできないかずっと考えてました。仕事を活かして犬用の入れ歯を作れないかな……とか」
歯科衛生士として人間の歯をケアして約30年。そんな折、麻酔なしで犬の歯石を取る技術に出会った。
犬の口内事情
犬種や個体の差はあれど、犬も人間と同様に、ものを食べれば歯垢がつき、それはやがて歯石になる。そのまま放置すれば歯槽膿漏になり、歯が抜け落ちることもあるという。歯石の除去自体は一般的だが、原則として全身麻酔が必要だ。「メカニズムが完全に解明されていない麻酔は、飼い主にとっては不安が伴うもの」と宮永さん。「もちろん、必要なケースもありますが、無麻酔でケアができることは素晴らしいと思いました」
長年培った口腔内ケアの技術と経験も活かせる。念願の犬に関わる仕事に就くべく技術を学び、今年1月に大磯で開院した。
ペットではなく家族
鍼灸師、マッサージ師、果てはアロマなどで犬の心と体の調子を整えるホリスティックケアなど、ペットにまつわる職業は日々新しいものが登場している。それはペットが愛玩動物ではなく、家族になったから。とはいえ「昔から、愛犬家は犬のことをずっと家族と思っていた。だけど今は色々な情報に簡単にアクセスできるようになったことで、考え方などが多様化・複雑化している。変わったのは人の“想い”ではなく周りの環境だと思うんです」
家族のために
そんな家族の健康や長寿のために何かをしたい飼い主の気持ちは計り知れないが、ペットを家族としながら、身勝手な都合でその“家族”を捨てる人がいることもまた事実だ。そんなペットを取り巻く環境から宮永さんも「将来的にはボランティアで保護犬の歯石取りなどできたらいいですね」と話す。
愛玩動物から家族へとその立ち位置が変わった。と同時に“家族”の幸せを願うのであれば責任は果たしたい。そうすれば両者にとってよりよい未来が開けるはずだ。
ROBINSUEホームページ
https://robin-sue.com/

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