
写真=3カ月振りに出場となった岩上も積極的に攻撃に参加。前半28分にはミドルシュートを狙う。
プロスポーツには、少なからずエンターテインメント性が求められる。勝敗に関わらず、面白い、いい試合だったと言える、そんなゲームを見たい。
後半戦のスタートとなる今節、雨脚は試合開始が近づくにつれ強くなっていく。迎え撃つは反町監督率いる松本山雅。浅からぬ因縁の相手だ。試合は前半36分、CKからのボールを、一度は押し戻されるものの島村がねじ込み先制。流れを引き寄せる。後半に入っても勢いは止まず、後半19分の岩上のロングスローには一際大きな歓声があがった。勝利への過程で魅せるプロの技、スタジアムに足を運んだからこその一瞬をファンは待っている。後半42分には菊池に代えて宮﨑を投入、あくまで貫く湘南主義。そこにファンはついていく。しかし、サッカーとはこういうものか、ロスタイム3分、11人全員が攻め込む山雅のCK。ボールは無情にも湘南のゴールを割り同点。そのまま試合終了の笛が鳴った。
結果だけを見ると勝てる試合を落とした格好となる。しかしその内容はサッカーを、ベルマーレを楽しむに充分なものであった。ただ、一人のファンとして欲を言えば、もう1点が見たいし、勝利に酔いしれたい。本紙編集部 名久井啓祐
写真 今井 直司