開幕戦を劇的な白星で飾った新生湘南は草津を相手に08年以来未勝利の敵地で「楽しめる」サッカーを繰り広げた。
開始直後こそ膠着状態だったが、時間が進むにつれて湘南がゲームを支配。ゴールの匂いがしてきた29分、開幕戦の立役者、ルーキー岩上のFKにU‐19代表候補の遠藤が頭で合わせ先制。39分には平塚出身の馬場がふわりと浮かせたパスに、昨季草津に期限付き移籍していた古林の見事なループシュートで追加点。シュート数で圧倒した前半の内容にはサポーターも納得し、ハーフタイムには「見ていて楽しい」「ワクワクする」という声があちこちで聞こえた。
後半に1点返され、支配される時間帯もあったが全員で粘り強く守り、86分岩上が駄目を押した。
試合後、曺監督が語った言葉の端々にはこれからベルマーレが目指す湘南主義(イズム)を示すものが溢れていた。「相手云々ではなく自分達のスタイルを貫く」「選手全員が自分の役割を果たしてくれてゲームを楽しんでくれてる」
自分達が信じたものを貫き、楽しくプレーする。このスタイルが確立され、この日のハーフタイムのようにサポーターにもその意図が伝わり、スタジアム全体で「楽しめる」サッカーを繰り広げられるようになったとき、真の湘南主義は生まれる。
本紙 濵田拓郎