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ヘッドライン |2013.06.21

「生きた川」の再生を目指して河内川あじさいの会の挑戦

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 梅雨空に一筋の晴れ間が差した16日、平塚市旭地区を流れる河内川で「第9回河内川あじさいまつり」が開催された。毎年この時期になると、鎌倉橋から下河原橋にかけての約1.4kmの両岸に植えられた2000株程のあじさいが彩り豊かな花を咲かせ、訪れる人々を楽しませている。これらのあじさいは「河内川あじさいの会」が育ててきた。「河内川を子どもたちが水遊びできるような川にしたい」という願いの為に。
 今から20年以上前、河内川はいわゆる「ドブ川」だった。米作りのための灌漑用水であり水門を閉じると水が流れない、流れるのは生活排水と雨水だけの「死んだ川」は、ゴミだらけで誰も近づかなかった。平成4年、市から委嘱され沿岸の6自治体から選出された12人の美化推進委員は春秋を中心に清掃活動をはじめた。この活動が河内川あじさいの会のルーツとなる。
あじさいの咲く川に
 清掃を続けゴミが減ってきた活動3年目に植栽の話が持ち上がった。植栽には「木であり、草であり、花である」という理由であじさいが選ばれた。最初は反対する近隣住民もいたというが説得を続け、河川敷を管理する県の協力を得て、平成10年5月に最初の植栽に漕ぎ着けた。
 植栽の末、花が咲き始めた。だが川でありながら水が流れない、魚は住めない、植物は育たない、鳥もいない状況は変わらなかった。そこで同会は川への通年通水を目指し、近隣農家や各自治体などへの呼びかけをはじめた。地道な活動が実り、平成15年3月に通水式が行われた。同会の前会長で「河内川の生き字引」こと安居院(あぐい)虎雄さんは「植栽も通水も、子孫の為に生きた川を遺さなければ、と訴えてきた」と当時を振り返る。清掃活動から10年以上経ち、生きた川が帰ってきた。
次の世代へ
 通水以後、川の様子は一変したという。平成17年には初の「あじさいまつり」を開催。さらに平成19年には近隣の小学校と共に「生き物しらべ」事業をスタートした。今ではカワセミや鮎などが見られるまでに川は再生した。安居院さんは「最初は反対していた人も、今では自分たちがあじさいを植えたと誇っている。だがそれがいい。会の意志が伝わったということだから」と喜ぶ。現会長の石井 豊さんは「ただ植えるだけではなく本格的に管理をするときが来ている。小さい活動でも長く続いたことで成果がでた。次の世代へ受け継がなければ」と意欲を燃やす。
 こうした活動は広く知られることになり、多くの賞を受賞してきた。今年2月には「第3回地域再生大賞:優秀賞」(共同通信社主催)に輝いた。再生への活動は一段落し、生きた川を維持するという、次のステップに活動は移った。あじさいは、もうしばらくで見ごろを終える。暑い夏が、もうそこまで近づいている。
【写真トップ】今年のあじさい
【写真下左】石井現会長(中左)と安居院前会長(右)。女性2人はまつりを手伝う「あじさいむすめ」
【写真下右】旭北公民館付近の河内川

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