市内初、「民」と「民」の津波避難ビル　老人ホームと地元町内会が覚書

　株式会社エクセレントケアシステム（大川一則代表取締役）と平塚市平塚に位置する2町内会との間で5日、「一時避難場所提供に関する覚書」が交わされた。町内会の主導により民間企業との間でこうした協定が締結するのは市内では初めてのことだ。
覚書が交わされたのは同社が運営する介護付き有料老人ホーム、エクセレント平塚（平塚3-9-5、髙部茂紀施設長）と西仲町町内会（宮代明信会長）、二葉会（櫻井祥二郎会長）の3者間。同所は県の予測に基づき市が制作した津波浸水予測マップ上では浸水はないとされるエリアではあるが、「万が一の安心感を」と訴えた臼井照人市議のサポートなどもあり今回の調印が実現した。
大川代表は「自社としても先駆けとなる取り組み」としており、市災害対策課の山田 透課長は「共助の１つの形になる」と地域での助け合いの推進に期待を寄せていた。