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ヘッドライン |2014.11.21

地域に根付き、愛される樹木新たに4件の「景観重要樹木」誕生 平塚市

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1121 1面 景観重要樹木_1
 テレビCMで使われる様な巨木、はたまた小さい頃から親しんだ近所の木。こういった木々を思い浮かべる時、その周りの情景も一緒に浮かんでくる━━。景観重要樹木とは、そんな「ある場所の景観にとって欠かせない」樹木を行政の長が指定し維持保全に務めようという制度、またそれによって指定された木のこと。全国の20都府県33市区町で合わせて489件が指定されている中(平成25年1月1日現在)、平塚市でも平成23年度に総合公園の「メタセコイアの並木」が景観重要樹木第1号に認定された。そして今、新たに4カ所の樹木がその仲間入りをする。

 景観重要樹木とは景観法に基づいて指定されるもので、平塚市内に59件ある保全樹木とも、文化財保護法によって指定される史跡名勝天然記念物(樹木では市内に0件)とも異なる性質を持っている。特に大きく異なるのはその指定基準。保全樹がその樹木自体の美的価値を、天然記念物が歴史や学術上、観賞上の価値を重要視するのに対し、景観重要樹木は樹木とその周りの環境によって特色付けられる景観価値を重視して指定される。樹木そのものの価値や健康状態なども判断基準の一つにはなるが、人々に愛着を持たれ、その場所を語る上で欠かせない存在ということが景観重要樹木たる大切な要素になる。
平塚の指定樹木
 平塚市での指定第1号となったのが、総合公園西側玄関口に位置する「メタセコイアの並木」だ。50本の巨木が並ぶ雄大な眺めは一度見たら忘れられないような印象的な景観をつくり出している。
 そして今回新たに指定されるのは、同公園整備時に植えられ、横方向に伸びた枝葉の姿が印象的な樹齢170年の「スダジイ」。同じく公園整備時に植えられ樹齢120年を数える「市民の木 クスノキ」。東海大学創立者・松前重義が愛し、キャンパス開設にあたり1000本を植えたというケヤキのうち、県道から正門に至る「東海大学のケヤキ並木」。不法投棄や不法耕作などの問題で環境が悪化していた河川の再生を目指し設立された渋田川プロムナードプランの手によって植えられた「渋田川のサクラ並木」の4件の樹木だ。これらの木々は一般公募によって集められたもので、一般からの投票や専門家による審査を経て新たに指定されるに至った。
今後の生かし方
 「方法は検討中だが、どのように地域活性化に繋げられるのか考えていきたい」。そう話すのは平塚市の担当課。今後は指定樹木を増やしていくというよりは、この5件をしっかりアピールし、まちづくりの中に組み込んでいきたいという。単に観光の目玉にする、ということではなく、その地域に愛されているからこその生かし方を模索していきたい考えだ。
 なお、大磯町と二宮町の2町では現在のところ景観重要樹木の指定はないが、大磯町は6件、二宮町は4件(内1件は庭園)の樹木を史跡名勝天然記念物に指定している。大磯町では景観指定樹木の指定も検討中ということだ
【写真TOP】メタセコイアの並木

【写真左から】市民の木 クスノキ/平塚市総合公園のスダジイ/東海大学のケヤキ並木/渋田川のサクラ並木 

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