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ヘッドライン |2014.12.12

地場産みかんのおいしい魅力 「ひじかたかんきつえん」土方さんに聞く

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1212 1面 みかん_1
 朝晩の冷え込みも日増しに強まり、暖かい室内が恋しくなりがちな12月。建築の洋風化が進み珍しくなったものの、家族が集まる畳敷きの居間で「こたつ」に「みかん」といえば日本らしい冬の情景の1つだろう。そんなみかんの出荷が最盛期を迎えている。みかんといえば、愛媛・和歌山・静岡などが全国的な産地として有名ではあるが、大磯・二宮エリアでも山間部を中心に生産が盛んだ。今週はそんなみかん農家の1つ、「ひじかたかんきつえん」の土方 徹さん(40)に話を聞いた。

 土方さんは祖父の代からはじめたみかん農家を継ぐ3代目。それまでも記録に残らないほどの古くから代々農家だったというが、祖父の代にみかん生産に軸足を移し今に至るという。「温暖な気候のおかげで栽培に適していて、当時高値で売買されていたんでしょうね。今でこそ他の地域でも栽培はできますが、昔はこの辺りが生産の北限でした」と話す。生まれた時から生産者の家庭に育った土方さんは自然とみかん農家として跡を継ぐ道を選んだ。同園では柑橘類100品種を目標に、露地栽培やハウス、施設なども合わせて2.5haほどで栽培を行っており、現在では近郊はもちろん、遠くは九州などからも注文が届くという。
みかん農家として
 みかん狩りのシーズンも終わり、現在は路地栽培みかんの出荷の真っ最中。酸っぱいみかんが好きな人もいれば甘いみかんを好む人もいるため「栽培する側の都合ではなく、しっかりとお客様のニーズに合わせたみかんを提供していきたい」と土方さん。直接の品種改良までは難しいにしても、新しい品種を苗木屋から取り入れたりと試行錯誤を繰り返しているという。気になる今年のみかんの出来栄えは。土方さんは「みかんって収穫量の多寡が1年ごとに顕著に出るんです。今年は少ない年ですが夏も暑かったですし、その後の生育も良く、味には自信があります」とにっこりと笑う。
湘南みかんの未来
 みかん農家も他の農家のように、後継者問題に直面している。と同時に生産規模が縮小する中で、高品質なものを安定的に生産することを求められるなど課題は多い。「例えば若者が農業をやりたいって言ってもゼロから始めるのは大変」と厳しい現実を口にする。一方で自身はイベントへの出店など、新しい試みには積極的に挑戦し続ける。生産農家であっても顧客の気持ちを汲み取り、経営についても考えていく必要性を肌で感じているからだ。土方さんは将来的に「大磯がみかんの産地として有名になるといいな、とは思います。その上で『ひじかた』のみかんを選んでもらいたいですね」と力を込める。酸いも甘いも噛み分けながら土方さんの挑戦は続く。
◇問い合わせ:ひじかたかんきつえん☎72-0238(FAXも同)
【写真トップ】鈴なりになったみかん
【写真下左から】みかんの木に手を添える土方さん/サイズなどにより選別されるみかん/同園では直売所も設けている/身が詰まり甘く美味しいみかん

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