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ヘッドライン |2015.02.06

囲碁ボール人気、徐々に幅広く楽しまれているニュースポーツ

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 「囲碁のまち」として、市民大会やプロ棋士との交流イベント等で囲碁文化を振興し、まちづくりに役立てている地域が国内にはいくつかある。平塚市もそのうちのひとつで、囲碁との縁は「木谷道場」がすぐに想起されるであろうが、それ以外にも実はある。囲碁家元(本因坊、井上、安井、林)のひとつである井上家の第14代目で、江戸時代から明治時代にかけての近代、「鬼亀」の異名で知られる十四世井上大塚因碩(本名・大塚亀太郎)の生まれ育った地が豊田本郷村だったという点でも縁深い。そんな囲碁のまち ひらつかで、近年じわじわと広がりを見せているニュースポーツがある。その名も、「囲碁ボール」という。
囲碁ボールの発祥は、兵庫県にある”囲碁のまち”柏原町(現・丹波市)。ここでは、昔の殿様が囲碁勝負で領地争いを収めたという逸話が残されており、また、これにちなんで奉納された「日本一大きい石の大碁盤」のある神社もある。そんな囲碁に縁ある土地のまちおこしとして平成4年、同競技は発案された。
囲碁のまち ひらつかでも
このニュースポーツ(競技性を重視せず、体を動かし楽しむことを主とする新たなスポーツ)に注目したのが平塚市まちづくり財団(伊藤 裕理事長)のスポーツ事業課だ。これまでにも同財団では「湘南ひらつか囲碁まつり」を始めとする様々な事業により囲碁文化を振興してきたが、それらの担当は文化事業課である。スポーツ事業課では「文化事業だけでなく、スポーツの分野からも支援していきたい」と、平成25年から同競技普及の為の準備を進めてきた。そして事業として始まったのが昨年12月。今では市内の地区公民館25館のうち7館で体験講座等が定期開催されているほか、社会福祉施設等でも体験教室が開かれるようになり、徐々に参加者は増えてきているという。ではこの囲碁ボールとは、一体どんなものなのか。
囲碁ボールのルール
そのルールをごく簡潔に説明すれば、「ゲートボールのスティックとボールを使い、五目並べで勝負する」という競技だ。フィールドとなるのは縦5m・横2m、49個の目(凹み)があるオリジナルの「囲碁ボールマット」という人工マット。基本は1対1、2対2、3対3のいずれかの人数でプレーを行い、黒チーム白チームの各選手が交代で目に向かって球を打つ、という流れ。それぞれが10球を打ち終えた段階で「1局」となり、両チームで判定し勝敗を決める。
相手の球を弾くことで自分の球を置けたり、敢えて目に入れずに自分の球を守ったり……といったカーリング的な戦略も必要となり、囲碁とは異なる面白さもある同競技だが、実際にはどういった部分が人を惹きつけているのか。
楽しさが全て
「最初は何だかわからない競技ではあったと思いますが、今では皆さん、大いに笑いながらなさっています」と言うのは、普及を進めているスポーツ事業課の髙橋怜子さんだ。「年齢性別問わずみんなが同じフィールドで勝負できるという点も魅力のひとつです。体力があるからといって勝てるわけでもなく、子どもも大人に勝てる。そして何よりも必然的にコミュニケーションを取ることになるので、最初はお互いを知らなくても最後は笑っていられるんです。とにかく楽しいスポーツなんですね」
囲碁ボールが徐々に広がりを見せている理由はそこにある。マットを広げれば、自ずと人が集まる楽しい場がつくられるのである。
なお同課では先月、競技内容やルールを知ってもらう為のPR用DVDが完成したとして各公共施設、希望する市民団体への配布を開始した。出演、ナレーションなど全て職員による手作りのもので、わかりやすく解説がなされている。DVDの配布を希望する団体は同課☎35-0102へ、体験講座の問い合わせは各地区公民館へ問い合わせを。
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