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ヘッドライン |2015.02.13

バラ香るまち、平塚へ花開く市民協働のまちづくり

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 平塚市の市民の花といえば「なでしこ」だが、特産の花といえば「バラ」である。市内での栽培は昭和30年代から始められ、その後同年代後半の技術革新により拡大、往時は「平塚は日本一のバラの産地」と呼ばれていたという。今日では生産のピークを過ぎた(平成18年の出荷本数「国内8位」という記録が最後。現在、全国統計はとられていない)ものの、未だ県内ではトップクラスの出荷数を誇る、堂々たる特産品。そんな華やかな資源を活かし、魅力化を図ろうと市内では今、バラによるまちづくりが進められている。
何がきっかけで、どの事業が始まりだった、というこれといった明確な事象があるわけではないが、市内では近年、バラを使った景観づくりが点在的に行われていた。例えば、住民ら有志による駅南口広場南側の花壇や八幡山の洋館の植え込み、通称パイロット線(県道606号)における企業の垣根、市内ホテルのローズガーデン、平塚バラ生産者団体が作成、寄付した総合公園の花壇などが挙げられる。また市内には関東でも屈指の品種数、株数を揃え、春と秋の年2回、ローズフェスティバルを開催する花菜ガーデンもある。これら「点」が今、「線」で繋げられようとしている。
協働事業で開花
 市は今年度、【平塚市の魅力アップ事業】のひとつとして「バラを始めとした花のまちづくり」を示しており、今月6日には駅北口広場と駅前大通り線交差点部に90株、つるバラ6株が植栽された。
 植栽式で落合市長が「(駅前に植栽することで)ここ平塚駅から八幡山の洋館、パイロットコーポレーション、総合公園、さらには花菜ガーデンへと続く『バラの通り道』が完成し、より多くの皆さんに平塚のバラの癒しと彩りを楽しんで頂けると思います」と述べたように、市では現在、点在するバラの鑑賞スポットを結び、「全体で『市内バラめぐり』のスポットに」といった想いがある。
 それが形になり始めたのは昨年1月のこと。元々の発想は、市が推進している「市民と行政による協働事業」の中から誕生した。
花のまちへ
 花咲く季節になるとバラが咲き、今では市民の憩いの場としてベンチで寝ている人も見かけるようになった駅南口広場。以前は噴水の人魚を横目に通り過ぎるだけであった場所も、昨年1月のバラ植栽、同4月~5月の改修により生まれ変わった。このバラを植えたのが、市と市民の協働事業の中で「バラを中心とする花によるまちづくり」を提案したグループに端を発する「平塚 花のまちづくりの会」(山田美智子代表)という団体だ。
 「本当は『防災のグループ』に入りたかった」という山田さんだが、今では「平塚を花のまちに」との夢がある。だからこそ協働事業の期間が終了した後もボランティア団体を組織し、人知れず広場の草むしりやバラの剪定、水やりなどに毎週汗を流している。ただ、「バラのまちとして特色づけるには1つの市民活動グループでは限界があると思います。今後はもっと、市民を始め、お店や企業など様々な関係者がアイディアを出し合って盛り上げていかないと」と現実も見る。さて、この協働事業から開花した平塚のバラ。この先、大輪を咲かせるか。
【写真トップ】
6日の植栽式で、バラの苗を植える市長と「平塚花まちづくりの会」の皆さん
【写真左から】
駅南口広場のバラ(2014年5月撮影)/総合公園のバラ(2014年5月撮影)

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