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ヘッドライン |2015.02.27

活躍の舞台広げるご当地ヒーロー生まれて30年、大磯高校SF研のイソホークス

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 どこの誰だか知らないとしても、その風体を見れば何となくヒーローだと分かる。こういった共通認識が昭和40年代以降の「男の子」に刷り込まれているのは、ブラウン管から発信され続けたレンジャー系、ウルトラ系、ライダー系といった「テレビ特撮ヒーロー」の影響が大きい。近年ではご当地キャラのブームも手伝ってか、オマージュやパロディとなる「ご当地ヒーロー」も各地で誕生。平塚警察署でも3年前に「防犯ジャー」が結成され、今も防犯キャンペーン等で活躍中だ。そんな中「今年で生誕30年」という年季の入ったご当地ヒーローもこの地にいる。県立大磯高校で生まれ、最近では校外での活動も評価されるなど地域の話題にもしばしば挙がる3人組。それが「磯高戦隊 イソホークス」だ。
この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。同局で放送中の「情報カフェ! 湘南館ワイド」では、イソホークスを始め様々な映像制作に取り組む大磯高校SF研究部にスポットを当て、活動を紹介しています。※放送日程は文末に記載
 3市2町(平塚、秦野、伊勢原、大磯、二宮)の全小学校に先月寄贈された防災教育DVD『イソホークスとまなぼう!』への出演を始め、大磯町の「農水産物まつり」(平成26年)におけるヒーローショー。県警組織犯罪対策本部と連携して横浜市内で実施された犯罪撲滅キャンペーン(平成25年)は大手マスメディアにも取り上げられ、直々に対策本部長から感謝状が贈られるなど、近年、校外での活躍がめざましい。そんなご当地ヒーローではあるが、そもそもイソホークスとは何なのか。

誕生した背景

 イソホークスシリーズを制作するSF研究部(平成23年まで同好会)が設立されたのは、SF、特撮、ロボットアニメ、プラモデルなどが流行していた昭和50年代半ばのこと。やがてはSFの研究ではなく、映画制作を活動の主とすることになる同会だが、イソホークス第1作目は昭和60(1985)年、文化祭で発表する為の作品として作られた。
 そこで生まれたのが、磯高の「赤き疾風、レッドホークス」「青き水流(激流)、ブルーホークス」「黒き閃光、ブラックホークス」といった3人のヒーローだ。合体技は「インフィニットバースト」。毎回の大まかなストーリーは、宇宙から大磯に攻めてくる「スペースデビル軍」と戦う、というもので、悪役の性格や衣装も作品毎に設定されるなど丁寧に作られている。大磯が攻められる理由も、「敵軍では麻雀が流行っていて、牌を作る為の良い石が大磯で採れるから。そして磯高を雀荘にする」と発想力豊かに、かつ当時の生徒たちの趣味や活動内容も垣間見える。
30年前から脈々と
 部員がいない為に活動を休止していた空白期間はあるものの、着実に後輩へと受け継がれ、今年でちょうど30年を迎えるまでに至った。そんな節目の年ということもあり、当時を知る「SF研OB」の方々からも多くのコメントをもらうことができた。
 そもそもの企画は「3年生の女子生徒とその恋人が持ってきた企画」であり、その恋人の高校では既に「工業戦隊(?)コーダイン」なるヒーローが演じられていたそうだ。また、イソホークスという名称については「その頃放送されていたイギリスのSF人形劇『地球防衛軍 テラホークス』から拝借した」とのことで、3種類の配色については「スーツの素材となるジャージが赤、青、黒しかなかったから」等々、色あせない貴重な情報をご提供頂いた。
年月が「伝統」を作る
 それから30年。当初は続編を作る予定もなかったというが、代々愛され、受け継がれていった。今では校門を飛び出して活躍するほど、認知度も上がった。さすがに移動の際は怪しまれる時もあるが、小さな子どもたちが手を振ってくれることもある。たとえ昔の磯高生が安易に考えたものであっても、時が経ち、現役の磯高生には伝統的な行事であり、大きな存在となっているのである。
 テレビのヒーローは毎年変わるけれど、イソホークスは変わることはない。決め台詞で「磯高生のいる限り、我らの力、無限大!」と言うように、今後も大磯高校の顔として、彼らの活躍は、つづく。
湘南チャンネル(CATV002ch)「情報カフェ! 湘南館ワイド」は3/2(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。

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