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ヘッドライン |2015.03.20

まだまだ進む道路整備事業平塚市内を東西に横断、湘南新道の今

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 国道134号の4車線化完成(今月1日)、さがみ縦貫道路の寒川北IC〜海老名JCT開通(同8日)と平塚、大磯、二宮周辺を取り巻く道路事情が大きく変わりつつある昨今。道路網の整備が進むことで渋滞の緩和はもちろん、所要時間短縮による地域間の連携強化、観光振興などの地域活性化、緊急輸送路ネットワークの強化など様々な効果が期待される。だがこれで市内道路の整備事業が終わった訳ではなく、今まさに平塚市内を東西に結ぶ都市計画道路「湘南新道」の整備が着々と進んでいる。今後、平塚周辺の道路事情はどのように変わっていくのか。県の担当者に話を聞いた。
 平塚市には国道1号と国道134号という、市内を東西に貫く幹線道路が2路線ある。だが鉄道の駅は1つしかなく、駅に向かうような南北路線の整備が優先された結果、国道1号以北には東西方向の大きな道路は少なく、東西インフラの整備が求められてきた。そういった背景から、平成3年に都市計画決定された平塚市東真土から西真土を貫く4車線道路が湘南新道である。湘南銀河大橋から西へ真っ直ぐ伸びる4車線道路の先、国道129号から県道606号までの1.3km区間に100億円の予算を割いて進行中の同事業。当初、国の予定では平成28年度末までの計画とされていたが、現実的には難しい状況だ。
現在の進捗
 とはいえ全く事業が進んでいない訳ではない。平成25年には住民向けの説明会をスタートし、土地の買い上げも順次進んでいる。道路整備、特に今回のような大規模な事業ともなれば、整備を望む声がある一方で、その土地に住む人にとっては様々な不安もある。県道路都市課の担当者は「そういった様々な意見・要望を踏まえ、それでも必要な道路と考え事業を進めています」と理解を求める。道路が存在することによる便利さと、住環境が変わってしまうことによる不便さ。このバランスが難しくはあるが、担当者は1つ1つ課題をクリアしているという。さらにいざ工事を進めようというときに懸念される要素がもう1つ。敷設を予定しているエリアが埋蔵文化財包蔵地である点だ。
新たな発見の可能性
 そもそも平塚市域は相模川と花水川に挟まれたエリアであり、古くから集落が発達してきた。周辺の状況を見ても、整備予定地を掘れば遺物や遺構が出土する可能性は高いという。それらの文化財を保護するための事前の調査にはお金と時間がかかるもので、実際に道路を作り始められるのはそういった調査の終了後。担当者は「みなさんが期待する様な土器とかが出てくるとは限りませんが」と笑うが、調査済の場所では遺構などが発見されており、道路を敷設するという観点からすると課題となってしまうものの、一部では新たな発見に期待する向きもある。
 周辺の道路インフラの整備が進む中、何もせず手をこまねいていれば平塚市はただ通過されるだけのまちになってしまう。そうならない為にもインフラ整備は不可欠。と同時に同事業には平塚を代表するような新たな魅力が発見される可能性も。完成までの道のりは遠そうだが、一歩一歩進んでいる。
【写真上】現在の湘南新道の東端の様子
【写真下】計画エリア/文化財調査の様子(提供:県道路都市課)

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