インフォメーション｜2024.05.02

｢ヤッホー｣の言葉で集まる“みんなの場所”で
多世代交流イベント｢ヤッホー横丁｣が開催！

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　子どもと地域の人々の居場所として、昨年10月に大磯にオープンしたコミュニティスペース「ヤッホー」(大磯町大磯1350-1)で４月20日(日)、子どもたちや地元出店者たちによる多世代交流型イベント「ヤッホー横丁」が開催された。当日は、地元大磯在住のクラフト作家や農家、飲食店によるワークショップや出店に加え、普段「ヤッホー」を利用している子どもたちによる「ヤッホーこどもブース」で多くの来場者たちが交流を楽しんだ。
　大人の悩みを子どもが聞いてくれる「こども人生相談」コーナーでは、悩みを打ち明ける大人に対して、子どもたちならではのポジティブなアドバイスで思わず笑顔になるシーンも。また、子どもたちがこの日のために作った色とりどりの作品を販売し、同所で実施されているこども食堂への寄付を集める「こどもオークション」では、「1ヤッホー！」「2ヤッホー！」と競り市場顔負けの盛り上がりを見せていた。

子育てママ目線のニーズから生まれた
3つの時間帯別機能で多世代が交流

　会場となった「ヤッホー」は、大磯在住の中村圭さん、小柴舞子さん、名古屋彩佳さんの３人を中心に運営されている、多世代が交流できるコミュニティスペース。子育て真っ只中の中村さんと小柴さん、都内でこども園の園長として保育の仕事に携わる名古屋さんが、働きながら子育てや地域との関わりをつくっていくために「子どもたちをみんなで見守れる場所があったらいいな」の思いのもと、2022年10月に一般社団法人やっほーを設立。月１回のビーチクリーンやワークショップを、企業、団体からの助成・寄付を受けながらイベントとして開催していたところ、現在の施設（旧地域センターまんてん）の活用事業者の公募で同法人が選定され、2023年10月からこの場所を拠点としている。
　現在は、学校に行きづらい子どもたちの日中の居場所「ほとり」(9:30～14:00)、地域食堂「ヤッホー食堂」(11:30～15:00)、放課後の居場所「ヤッホー」(14:30～17:30)の3つの役割を時間帯別で担うスペースとして、月・水・金曜に開放中。「子どもも大人も『ヤッホー！』の言葉一つで気軽に来られる、もう一つの家にようにしたい。大人にとっても楽しく、多世代で交流していくことで、できることが増えていくのが理想」と中村さんは語る。“ほとり”の運営を担う小柴さんは「学校に行きづらい子どもたちは、どうしても人とのつながりが出来づらいので、地域の大人たちがそれぞれ得意にしていることや学習支援も含めてサポートできるようにしたい」と地域住民への参加協力を呼びかける。

子ども口コミで増える利用人数
人手不足やこども食堂の運営費が課題

　オープンして半年が経過し、現在は小学生から高校生までが利用中。最近は小学生の口コミで利用者数が増えてきているという。「子どもたちが学校で『楽しくてのんびりいられる場所』という話をしてくれているようで、子どもが子どもを呼んできてくれています。放課後に20人くらい来る日もあって、逆に運営する側の大人の人出が足りていないんです」と中村さん。また「ヤッホー食堂」では月に数回こども食堂の機能も果たしており、子ども向けの食事は無償で提供。地元の商店や企業・団体からの金銭や食材等の寄付などで賄っているが「４月の開催日は40人くらいが集まってきてくれて、うれしい反面、続けていくためには運営資金をどのように集めていくかを考えていく必要があります」(中村さん)と、人的リソースや運営費の課題も。現状は、地域食堂の機能として、定食１食につき大人1,000円で、子どもの食券１食分の寄付を集めている。

みんなで支え合える場所を目指す
クラウドファンディングの予定も

　大磯に暮らすさまざまな世代の人々が支えあって、町ぐるみで子育てをしていくことを目指すヤッホー。「畑やお店であまった野菜や食材などの“モノ”でささえあう、得意な大工仕事、アート、学習支援、運営ボランティアといった“コト”でささえあうなど、地域のみなさんと一緒になって活動していきたい」と、直面する課題も含めて地域で解決していこうと運営メンバー3人は呼びかける。今回開催された「ヤッホー横丁」も「シーズンに１回くらいできたら」(中村さん)と定期的な開催を目指す。また、運営費を集めるためのクラウドファンディングも６月上旬の開始に向けて準備中だ。
　「ヤッホー！」の言葉が子どもと大人の間で“こだまする”、そんな素敵な場所になっていくために大磯の人々の“支え合う力”が試されている。

問い合わせ：一般社団法人やっほー
住所：大磯町大磯1350-1
開放日：毎週月・水・金曜日（9:30～17:30）
https://oiso.johoo.blog