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バニューシネマパラダイス:シーン28『清洲会議』

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『清須会議』(2013/日本)
監督・原作・脚本:三谷幸喜
出演:役所広司/大泉洋/小日向文世/佐藤浩市/鈴木京香 ほか
シネプレックス平塚ほか全国東宝系にて上映中。
天下統一を目前に本能寺で果てた織田信長。その後継者と遺領配分を決めるため、家臣団が一堂に会した。後の天下人となる器量を問われるこの席で、対する二大勢力は、宿老筆頭にして武辺者の柴田勝家と、百姓から一代でのし上がった羽柴秀吉。かくて、日本史上初、会議で歴史が動いたといわれる清須会議が幕を開ける。根回し、談合、付届けと、姑息な手段で覇権を争う戦国武将たちの姿を描いた人間喜劇。ただし、史実をひっくり返すような着想や、爆笑の連続を期待する向きには、期待外れかもしれない。だけど、僕はこの映画が大好きだ。登場人物はみな、欲深く見栄っ張りで、策を弄する割に詰めが甘い。その癖、情に脆くてどこか憎めない。少し歴史を知っていれば、彼らはみな歴史の敗者だとわかる。頑張れば報われるほど人生は甘くない。大半の人間はそうだ。つまり、彼らは僕ら自身なのだ。彼らを笑うことは、我が身を笑うことである。三谷幸喜の真骨頂は、実は、この人の悪さにある。
文とイラスト:竹内清人
1968年生まれ。
映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。
現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。

 

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