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マイナンバーカード活用で
救急搬送の迅速化を目指す
平塚市が県内最初の実証事業へ

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 平塚市消防本部は、5月中旬から約2カ月間、救急隊が傷病者のマイナンバーカードを活用して、適切な搬送先選定に必要な病歴や受診歴、服用薬などの情報を入手する実証事業を行なう。この実証事業は、救急業務の迅速化や円滑化を図るシステム構築に向けたもので、県内では平塚市が最も早く開始する。事業の対象は、救急隊が出動する全事案で、対象となる傷病者は、健康保険証の利用登録がされたマイナンバーカードを所持している人のみだ。
 現状、救急現場では、保険証や運転免許証などで本人確認をし、傷病者やその家族から口頭で聴取しているが、息苦しさなどで会話が難しかったり、すべての薬を覚えていなかったりすることがあり、正確な情報収集に苦労するケースが多いという。今回の実証事業では、救急隊が傷病者のマイナンバーカードをカードリーダーにかざし、本人確認と医療機関の選定に必要な情報を専用のタブレット端末で閲覧。傷病者の精神的・肉体的な負担の軽減とともに、より速やかな情報把握により適切な医療機関への早期搬送へつなげていくのが狙いだ。

健康保険証としての普及率が課題
12月の一本化を見据えた考えも

 平塚市の説明によると、3月末時点で人口の78.5%にあたる200,970枚のマイナンバーカードが交付されており、そのうち約149,000人が健康保険証と紐付けしている見込みだという。現時点では全体の6割に満たない市民のみが対象だが、今年12月に廃止となる現行の健康保険証からマイナンバーカードへの一本化を見据えた側面もあり、「多くの市民に広報して、外出時にはマイナンバーカードを持ち歩くようなPRをしていきたい」と消防本部としての考えを話した。
 受診歴などの情報蓄積という点では、まだまだ普及しきれていないマイナンバーカードだが、健康保険証のマイナンバーカードとの紐付け、医療機関受診時のカード提示による情報蓄積、カードの常時携帯が、自らの命を守ることにつながるかもしれない。いざというときのために、準備できることは済ませておきたい。

マイナンバーカードと健康保険証の紐付けについての詳細は、マイナポータルのページへhttps://myna.go.jp/html/hokenshoriyou_top.html

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