湘南ベルマーレにラグビーチーム誕生　リオ五輪への選手輩出目指す

　NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブ（水谷尚人理事長）ではJクラブ初となる7人制ラグビーの男女チーム「湘南ベルマーレラグビーセブンズ」を発足させるとして、20日に行われたJリーグ大分戦の前に記者会見を開いた。
　７人制ラグビー（セブンズ）は2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪より男女共に正式種目になる競技で、近隣では藤沢や茅ヶ崎で盛んなスポーツだ。チームは通称「Bell7」と呼ばれ、GMに厚木でラグビースクールを開く小畑江至さん、テクニカルディレクターに元日本代表選手のスティーブ・ミルンさんが就任する。水谷理事長は新たなチームの設立にあたり湘南地域での普及・発展を目指すとともに「クラブの新たな価値を生み出したい」としている。
　発足のきっかけは小畑GMが経営しているスポーツジムにオフィシャルクラブパートナーであるサンクトガーレン有限会社の社長が通っており、社長を介しベルマーレに紹介されたことだという。単なる縁だけではなく、ベルマーレのスクールでの人間性を育てる姿勢とラグビーのノーサイド精神が合致したことも後押しとなった。
　7人制ラグビーの現状について小畑GMは「注目を集めつつあるとは思う」としながらも「高校や大学卒業後にラグビーをしたくてもできない人がいる」と環境の不十分さを訴えた。あわせて「そういった人たちが選手や指導者などとしてラグビーに関われるような場にしたい」とチームの展望を語った。当面の目標は、リオ五輪への代表選手輩出としている。
　選手はトライアウトによって選出するとして現在参加者を受け付けている。詳細は湘南ベルマーレホームページ（http://www.bellmare.co.jp/101802）まで。