湘南ベルマーレ　新社長に大倉GM　現代表の眞壁氏は代表取締役会長に

　株式会社湘南ベルマーレは先月29日、京都戦の前に記者会見を開き、新たな役員人事を発表した。今回の人事は先月開催された定期株主総会と取締役会、臨時株主総会で選任されたもので、これまで同社の「代表取締役」を務めていた眞壁 潔氏（52）が「代表取締役会長」に就任し、「ゼネラルマネージャー（GM）」であった大倉 智氏（44）が「取締役社長」に就いた。
　早稲田大学在学時には大学サッカー日本一に輝き、ユニバーシアード日本代表としても活躍した大倉氏は、大学卒業後株式会社日立製作所へ入社。同社サッカー部を経てプロへ転向、柏レイソルに所属し、1993年には対ベルマーレ戦でハットトリックも達成した。引退後はスペインの大学でスポーツマーケティングを学び、セレッソ大阪のフロントを経て2007年、湘南の強化部長としてベルマーレに入社した。就任会見の中で大倉社長は「営業利益の向上を目指していく」と意気込みを話した。
　また眞壁会長は「選手の将来にコーチや監督という指導者だけでなく、クラブの社長を始めとする経営陣の道もある、ということを示すことが日本サッカー界においても重要なことだと思っている」と熱く語った。さらに「プロ選手というのは普通の人よりも自分を厳しく律した生活を送り、沢山の苦労をしているし、サッカークラブの経営というのはそんなに難しいものを扱うわけではないので、元選手でも十分活躍できる」と期待を寄せている。
　なお他の取締役については変わらず、専務取締役に左伴繁雄氏、取締役（非常勤）に水戸重之氏と成瀬隆章氏、監査役（非常勤）に河野太郎氏が就任している。
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新たに社長に就任した大倉氏（右）と眞壁会長