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ヘッドライン |2014.06.13

あなたを狙う振り込め詐欺決起大会開催し撲滅誓う

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0613 1面 振り込め詐欺 5000万円の一戸建てが80軒ほど並ぶ住宅街。あるいは16両編成の一般的な新幹線。はたまたサッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手の2012—2013シーズンの年俸。これらは昨年1年間の県内での振り込め詐欺被害額と同等のものだ。県内で1340件、約41億2200万円という過去最悪の被害が出た2013年、平塚市内では35件、約1億100万円の振り込め詐欺被害が発生した。今年、その数字を上回るペースで振り込め詐欺の被害が拡大している。最早、その名前を知らないことはないであろう「振り込め詐欺」はどうすれば無くなるのだろうか。
 平塚警察署は5日、全国的に増え続ける振り込め詐欺被害を食い止めるため「振り込め詐欺撲滅市民総決起大会」を開催した。県下全域でも市がこういった取り組みを行うのは初のことで、平塚市をはじめ防犯協会、自治会連絡協議会など総勢16団体130人以上が参加した。平塚市内では5月末現在で17件、約6400万円の被害が発生している。昨年の同じ時期と比較すると件数は8件、金額は約1900万円増えているという。同大会では、県警本部や金融機関の担当者が講演や体験談を語り、寸劇で詐欺の顛末を体感。最後は参加者全員が「振り込め詐欺を撲滅するぞー!」とシュプレヒコールをあげ、振り込め詐欺の撲滅を誓った。
オレオレはもう古い?
 県内の振り込め詐欺抑止対策の陣頭指揮を執る常磐勝彦課長補佐によると振り込め詐欺はおおよそ4つのパターンに分けられるという。息子や孫を騙り急にお金が必要になったと訴える「オレオレ詐欺」。使った覚えのないアダルトサイトなどの情報料を請求する「架空請求詐欺」。行政や医療機関からお金が戻ってくる、という名目でATMを操作させる「還付金詐欺」。主に中小企業に向けて融資を申し出つつ保証金をかすめ取る「融資保証金詐欺」。この4つのうち、被害全体の7割を占めるのがオレオレ詐欺だ。現在では犯行の手口も巧妙化、多様化。今や中学・高校の卒業名簿などから「名前」を入手し、本名を騙ってくる。また会社の人間などと偽り犯人が直接現金を取りにくる「手渡し型」が主流だ。「いずれの方法でも『カバンを忘れた』や『お金が返ってくる』といったキーワードがある。そういった文言がでたらまずは詐欺を疑ってほしい」と常磐課長補佐は強く訴える。
怖さを知り、行動へ
 市内では今年、発生件数を上回る24件の詐欺を未然に防いでいる。しかしそれでも被害が拡大し続けることに平塚警察署生活安全課防犯係の秋山 剛警部補は「一種の催眠状態なんですよね」と話す。非科学的な話だが犯行はそれだけ言葉巧みに進められる。第三者が見れば明らかに不審な話も「自分の子どもが会社をクビになってしまう」と思えば信じきってしまう。催眠を解く1番の方法は「本物のお子さんと話をしてもらうこと」と秋山さん。警察では通帳に子どもの電話番号を書き、連絡を容易にする「絆通帳作戦」などの地道な活動を進めている。
 防犯に大切なのは「怖さを知ること」だと秋山さん。「詐欺に限らず防犯の始まりは怖さを感じること。講話などで話をするとその瞬間は怖いと思ってくれる。その怖さを忘れずに行動に移してほしいですね」。振り込め詐欺も電話を折り返しにするだけで防げる被害がある。「自分だけは大丈夫」なんて思っていませんか?
【写真】シュプレヒコールをあげる参加者
1面-息子はサギ!?

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