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ヘッドライン |2014.08.01

さらなる高みを目指してJ2首位の湘南ベルマーレ・永木キャプテンに聞く

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この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。同局で放送中の「情報カフェ!湘南館ワイド」では、スタジアムの楽しみ方といった別の視点から制作した番組がご覧になれます。※放送日程は文末に記載
 J2リーグ2014シーズンも後半戦に突入し、現在向かう所敵なしという無双状態で首位を独走する湘南ベルマーレ。振り返れば過去最強の湘南を目指して「継続と深化」をテーマとし、「決弾」をスローガンに開幕した今シーズンだった。結果、前半を折り返してみれば有言実行はおろかリーグ記録更新の期待がかかるほど止まる所を知らず、目が離せない展開が繰り広げられている。ますます過熱する湘南。今週号ではそんなチームの中心、キャプテン・永木亮太選手(26)のインタビューを掲載する。

――まずは今シーズンの前半を振り返り、チーム全体としてどのような意識で闘ってきたのか教えてください。
 今のスタイルは曺さん(曺貴裁監督)が監督に就任してから今年で3年目になりますが「今年もそのスタイルを継続しよう」と開幕前のトルコキャンプからみんなに伝えていました。その時点では新加入選手がすぐに馴染めるかというのが鍵でしたが、みんなスムーズに理解してくれて、意思統一は上手くいきました。
 ただ、曺さんも「今までの湘南スタイルだけではだめだぞ」と言っていましたし、今年は「湘南スタイルの積み上げ」を意識し、昨年よりさらに良くしていこうと闘ってきました。それが今の結果に繋がっているのだと思います。
――永木選手が考える「湘南スタイル」とは。
 分かりやすく言えば、相手より多く走り、攻守の切り替えを速くすることです。観ている人が一番分かりやすいのは、攻撃の時にどれだけ手数を掛けずに人数を掛けてスピード感に溢れる攻撃ができるか、という所だと思います。細かい所を挙げれば沢山あると思いますが。ただ、運動量やスピードだけではなくセットプレーの守備とか、分かりづらいですが「抜け目なくやっていく」という部分もウチのスタイルだと思います。
――ではプレーヤー個人として、ここまでどのように闘ってきましたか。
 僕自身はとにかく攻撃の時に「どれだけ相手のペナルティーエリアに入っていけるか」。その回数と質の高さを追求していくことが今年、開幕前からの目標でした。具体的に言えばゴール前のアシストや得点ということになりますが、その回数を増やすというのが今年かなり意識している所ですね。
――逆に、これまでの試合でできなかったこと、足りなかったことは。
 チームとしては、今の成績だけを見るとすごく良いので、良い意味で中々見つけにくいと思いますが「相手がJ1のチームだったら今のここやられてたな」という場面は何度かありました。J1のチームはまず簡単なミスをしませんし、抜け目なく隙を突いてきます。簡単にゴールを奪われる所などは、まだまだ足りない部分かなと思います。
 個人としては、攻撃に関わる回数と守備に関わる回数をもう少し増やしていきたいと思っています。
0801 2面永木――これまでの試合の中で印象的なプレー、シーンは?
チーム全体ではジュビロ磐田戦です。1点やられましたが、とても集中していて隙がほとんどなかったかなというゲームでした。気持ちもすごく入っていましたし弾際もほとんど負けていなかったので「自分たちらしいサッカー」をして勝てた試合だと思っています。
個人的には松本山雅戦のカウンターから綺麗に決まった自分のゴールシーンが印象に残っています。自分たちの良さだったり、チームとしてやろうとしていることが出ていたのでとても良かったです。
――昨年からキャプテンに就任しましたが、キャプテンとしての自覚や責任感はいつ頃から?
 最初は戸惑いながらで、特に1年目は全然勝てず、1人で責任を背負い込んだりしていましたが、今年からですね。何が変わったというわけではないですが「慣れ」もあり、声も出るようになったと思います。これまでのサッカー人生で、仲間にきつく言うことはなかったのですが、少し意識を変えて駄目だったプレーには厳しく言うようにしています。そうすると自分もやらなきゃ、という気持ちになるので。
 基本的にはプレーの中で伝えたい。人より多く走ったり体張ったり、チームの中でも1番になるくらいの気持ちでやっていますし、それに付いてきてほしいなと思いながらやっています。口で言うより体で表現したほうがみんなも強く分かってくれる。そういう所は意識してやっています。
――今のチームの雰囲気はいかがですか。
 とても良いと思います。
――冗談も言ったり?
 逆に冗談しか言ってないですね(笑)。普段は深刻な話なんてしないですよ(笑)。
――永木選手の素顔として、少しピッチ外のお話も聞きたいのですが、サッカー以外の時はどんなことをされているのですか?
 基本はアウトドア派です。練習の後は家で休みますが、休日は大体外に出ます。例えば海に行ったり。
――TVゲームでイメージトレーニングをする選手もいるそうですが、ゲームは?
 最近はしていませんが、以前はよくやっていましたよ。特に(サッカーゲームの)『ウイニングイレブン』に自分がいるというのはすごく嬉しいですね。子どもの頃からずっと遊んできたゲームなので最初の嬉しさは半端じゃなかった(笑)。
――以前、OBの坂本紘司さんと田村雄三さんのインタビューで、ホームの前夜はいつも一緒にジョリーパスタへ行っていたという「げんかつぎ」のエピソードがありましたが、永木選手のげんかつぎみたいなものはありますか。
 僕はないですね(笑)。そういうのはあまり気にしないんですが、でも、ホームの前日に必ず行くパスタ屋さんはあります(笑)。
――余談ありがとうございました。では本題に戻りまして後半戦へ向け、チームとしての目標、意気込みを。
 そこはもう、優勝を狙っています。僕的にはシーズン前から「優勝します」って言っていますし、チーム全体的にも前半戦終盤辺りから目標を「勝ち点80」から「優勝」へと変え、1つずつ向かっているのでまずはそこ。でも先のことを考えてもしょうがないので、しっかり勝ち点3を取るということだけにフォーカスして、目の前の1試合1試合を闘っていく。その繰り返しだと思います。
――その先のステージである「J1」に向け、今準備していることは?
 練習でも試合でも、常に曺さんには「J2だったら通るパスかもしれないが、J1じゃ通らないぞ」とか「得点力の高いJ1のフォワードだったらやられているよ」とか言われていますし、当然、その先を見据えて日頃から練習しています。
 一昨年は2位で昇格したものの1年で落ちてしまいました。そういうことを繰り返さないという気持ちは自分の中でも強く持っています。だから常にJ1を意識して、高いクオリティーを目指していかなければならないと思っています。
――ちなみに永木選手個人の、サッカー選手としての最終目標は。
 今は、自分の中ではA代表です。ロシア大会は4年後ですが、そこには必ず入りたいと思っています。今までの自分だったら「A代表」というのは目標にも言えなかったのですが、最近は素直に自分の口から言えるようになってきました。それは自分にとっての成長の証かなとも思いますし、言うからには「入らなければいけない」と思っています。
――では最後に、この記事を読んでいる人へ向け「今、ベルマーレのココが面白い!」という所を教えてください。
 やっぱりみんな体を張るし、よく走るし、シンプルに頑張っているので、観ていて気持ち良くなってもらえると思います。練習の時も試合の時も常に100%の力を出し切って、試合終了の時には崩れ落ちるくらいのサッカーをしています。全くサッカーを知らない人でも試合を観て、少しでも「明日の仕事頑張ろう」とか「育児頑張ろう」、「家事頑張ろう」と思ってもらえるようなサッカーをしているつもりですので、そういう気持ちを感じて帰ってもらえたら嬉しく思います。そこは是非、注目して観て頂きたいと思います。
次回ホームゲームは8/3(日)19時〜。湘南チャンネル(CATV002ch)「情報カフェ!湘南館ワイド」は8/4(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。

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