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ヘッドライン |2014.08.22

進む、地域協働の絆づくり土沢地区では神大生が積極参加

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 市内28小学校区に対し26の公民館があるこの平塚市では近年、各地区の公民館を拠点にそれぞれの地域特性を活かした絆づくりが進んでいる。例えば、なでしこ地区では昨年に続き今年も8月に平塚青年会議所と共催で地域の商店と協働し、小学生向け職業体験事業「ぷちなでしこ」を実施した。また松原公民館では今年2月、広告マンだった館長のスキルを活かしてご当地キャラを誕生させた。このように各地区ではそれぞれの地域資源を活かし、住民が積極参加し盛り上げている。そして今夏、吉沢公民館では神大生と協働した新たな事業が企画されている。
 夏休みの絵日記に描かれるようなのどかな田園風景が広がる平塚市の西部丘陵地域。この自然豊かな環境を持つ土沢地区に吉沢公民館はある。同じ地区に所在していることから、神奈川大学湘南ひらつかキャンパスに通いボランティア団体に所属する学生との交流は以前からあり、毎月地域の子どもたちのための学習支援事業「寺子屋」などが行われている。
 そんな中、今年2月に公民館側から「神大生と連携して新たな協働事業を」との提案があり、神大生15人による「土沢盛り上げ隊」が組織された。協議を重ねた結果、市内公民館事業では初の試みとなる小学生向け宿泊体験イベント「吉沢に泊まろう!」(吉沢地区在住の小学校4~6年生対象)を今月24日~25日に実施することになった。
地域特性を活かして
 同企画のコンセプトは、「生きる力」を育てるため異なる年齢の子どもたちが協力して宿泊体験を行い、地域の自然や歴史等の地域資源を発見するとともに住民たちとのふれあいにより地域に愛着を持つこと、としている。
 内容としては、吉沢散策や昔遊び体験を通じた地域の歴史学習や地元食材を使った食事作りなど。夜には、市立土沢中学校の総合学習「探究」の中で考案された地域の寺などを巡る企画「ナイトウォーキング」が実施されるほか、近隣の家庭での「もらい湯」も行われる。また2日目には神奈川大学協力のもと、学内での施設見学、学生による模擬授業、学食体験等も。まさにその地区でしかできない、その地区だからこそできる地域特性を活かした企画が作られた。
0822 1面写真1地区内で連携した子育て
 このような企画には地域の連携が欠かせない。今回の協力団体には神大をはじめ吉沢小や土沢中、自治会などその他にも様々なグループが名を連ねる。もちろん全てが見返りを求めないボランティアで成り立っており、主催者側の学生もその例外ではない。
 学生代表の小野有未さん(3年)は茨城県出身で平塚には縁もゆかりもなかったが、市内に住み通学することで「土沢地区は自然が多く、空気がきれい。地域のコミュニティも強い」と魅力を見つけ、「地域の子どもたちに受け継いでいってもらうための力になりたい」と、歴とした地域の一員として協力を惜しまず、汗をかいている。
深まる絆、高まる地域力
 地区内が連携した手づくりの企画。今回は吉沢地区限定であり決して大きなイベントでもなく派手で華やかなものでもないが、全ては地域の子どもたちを育てるため。その結果として地域の絆は深まり、魅力づくりに繋がっていく。そして今後も、各地区において公民館が地域協働の拠点となり、それぞれの地域性を活かした企画が生まれていくのであれば、平塚市全体の魅力づくりや地域力の底上げに繋がっていくことだろう。少なくとも、地域で共有できる子どもたちの夏の思い出が1つ増えることは間違いない。
◇「吉沢に泊まろう!」の申し込み・問い合わせ:吉沢公民館☎58-0880
【トップ写真】
神大生でつくる「土沢盛り上げ隊」代表の小野さん(左)とメンバーの高橋さん
【写真】
今回の協働事業の主会場となる吉沢公民館

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