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ヘッドライン |2014.10.24

まちを走る、市民を守る、サイクルポリス発足から半年が過ぎ、その効果は

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 スポーティーなヘルメットを被り、クロスバイク(マウンテンバイクとロードバイクの長所を掛け合わせた自転車)に乗ったチームが颯爽と市街を走る。スポーツの秋を楽しんでいるのではない。重い装備を身に付け、キリッと引き締まった精悍な顔つきで周囲に目を配りながら走行する彼らは、今年5月に発足した平塚警察署の自転車部隊「湘南平塚サイクルポリス」だ。全国でも珍しい取り組みとして県内で初めて導入されてから半年が過ぎ、見かけたことのある人も徐々に増えてきたであろうサイクルポリス。その効果は表れてきたのだろうか――。

この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。同局で放送中の「情報カフェ!湘南館ワイド」では自転車整備やパトロール中の様子、隊員のインタビューなどが映像でご覧になれます。※放送日程は文末に記載
平坦な土地柄ゆえか自転車の利用者が多く、自転車に関する交通事故も数多く発生している平塚市。平塚警察署は昨年、管内における自転車事故の発生件数が県下54警察署の中でもワースト1位だった。こういった状況を受け、発足したのがサイクルポリスだ。制服警察官が自ら自転車に乗ることにより、利用者視点から交通マナー向上を図るとともに、交通違反者の指導、取り締まりを強化し事故防止を呼びかけ、またひったくり等の街頭犯罪抑止を目的に日々パトロールを行っている。
自転車の利点を生かし
 サイクルポリスとして活躍しているのは、同署の「警備課直轄警察隊」という機動隊に所属するメンバー。体力ある20代~30代の隊員を中心に、隊長の石井剛史警部補以下16人が任務にあたっている。
 基本的な日課は、午前と午後のパトロール。全10台のクロスバイクを所有する同隊では、2~3台を1グループとした2~3グループに分かれて市内各エリアを巡回する。そこで生きてくるのが自転車の特性だ。人通りの多い商店街や狭い路地が入り組む住宅街。これまでパトカーやバイクでは手の届かなかった「かゆい所」も網羅できるようになった。
平塚での効果は
 石井隊長は「最近では多くの市民の方にも認知されてきたようで、声を掛けてもらえるようになりました。そして自転車に乗っている方も我々を見ればルールを守ってくれますし、交通マナーは上がってきたと感じております」と話す。
 実際に、市内の自転車事故件数に関して言えばサイクルポリスが発足した今年(1月~9月)と昨年(同)を比較するとマイナス6%と、僅かながらも減少傾向が見て取れる。また県下54警察署の中では、現時点(9月統計)までで「ワースト2位」と、決して良くはないが、最下位を脱却している。
市民に親しまれる存在に
 もちろん今の時点では、サイクルポリスの直接的な効果を事故件数と関連付けて見出すのは難しいが、それは今後の統計が証明していくことになるだろう。少なくとも、一般的な「自転車に乗ったお巡りさん」のイメージとはかけ離れたスタイルの警察官がまちを走っている、という認知が広まりつつあるのは間違いない。
 市民を守るため、サイクルポリスは今日も行く。そんなヒーローを見かけたら、小さな子どもたちは応援の声を掛けたくなるかもしれない。だが何よりも彼らにとっての応援は、みんなが交通マナーを守ること、だ。
湘南チャンネル(CATV002ch)「情報カフェ!湘南館ワイド」は10/27(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。

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