緑と青の風 2015:第八回 自分で乗り越えるしかない
3月7日の開幕まで1ヵ月を切った。現在、チームはトルコでキャンプを行っている。イスタンブールから国内線に乗り継ぎアンタルヤという街へ。ヨーロッパの多くのクラブがキャンプ地として利用していて、1月にはドイツ、2月はデンマークやハンガリーなど北欧の国がキャンプを張っている。2週間の間に、ヨーロッパのクラブとの練習試合も6試合ほど組まれているが、平均身長が15センチは上回るような体躯の選手たちとぶつかり合っている。プレーは常に激しく、どんなサッカーをしてくるのかも分からない。ただ、それこそが求めていた環境なのだ。練習も激しい。ある時、接触して倒れ、足を抑えて立ち上がれない選手にトレーナーが駆け寄ろうとしたが監督はこう言った。「打撲だから大丈夫だ。自分で立て! 試合中は誰も助けてくれないぞ!」。選手は歯を食いしばって立ち上がりプレーを続けた。ケガの大小はぶつかり方を見ていれば絶対に分かると監督は言う。確かに試合中は誰も助けてはくれない。一時の痛みであれば自分で乗り越えるしかないのだ。こういった働きかけにより、選手は倒れてもすぐに立ち上がるようになる。ひいてはなかなか倒れなくなるのだ。こうした毎日を送り、選手たちは逞しくなっていく。濃い日々を噛みしめるようにして過ごしている。
【写真】充実のトルコキャンプ
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