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コネクト |2016.08.26

コネクト:地域挙げての祭りを続けたい 平塚市上吉沢自治会

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 この夏も、各地で賑やかに夏祭りが行われた。祭りの華といえば神輿だが、中には担ぎ手が不足してきているところもあるという。その1つ平塚市上吉沢地区では、何とか祭りを続けていきたいと、自治会青年部の部員たちが新しい担い手の取り込みに頭を悩ませている。

 同地区では、昭和25年から八坂神社大祭の際に神輿が始まった。一度中断したものの昭和51年に再開され、現在まで続く。
 しかし、神輿を威勢よく担ぐ若い世代が少ない。のどかな里山風景が広がるこの地域は市街化調整区域に指定されており、原則として新しく住宅を建てることができない。若者の多くは地元を出ていって高齢化が進み、神輿の中心となりうる30~40代が地元になかなかいないという。
 このため、祭りには市内の6つの神輿保存会なども参加。上吉沢の茶色の法被に混ざって、紺や白の法被を着た他の団体からの助っ人が「どっこいしょ」とのかけ声に合わせ交代で神輿を担ぐ。地元の担ぎ手が10人ほどなのに対して、手伝いが約100人。祭りを仕切る上吉沢自治会青年部の部長、久永哲也さんは「すごく助かります。外の支援をもらわないと神輿が担げない」と感謝する。そしてお返しに、上吉沢からも手伝いに行く「肩を貸し合う」つきあいが30年ほど続いているという。

 こうした手伝いに来る人たちから「アットホームでいいね」と言われる上吉沢の祭り。神輿が回る際に休憩所となる神酒所では、近所の人が準備した料理や飲み物が振舞われる。また神輿につきものの太鼓の練習では、小学生が一生懸命リズムを覚えようとする様子を地元の人が見守る。練習も地域との交流の一環となっており、参加した小学生は「練習やお祭りでたくさんの人に会えるのが楽しい」と話していた。同青年部の石田竜一さんは「よその大きなお祭りに比べ見物客は少ないが、地域の方々に支えられているいい祭りです」と愛着を感じている。
 この祭りを長く続けていくために、「若い人に祭りに加わってほしい」と願う青年部のメンバーたち。子ども会の祭りに一緒に出てくる親に大人の神輿も手伝うよう声をかけたり、祭りを仕切る実行委員に各地区から若い人を出してもらったりして、参加者を増やそうと努力している。
 さらに期待されているのが、太鼓に参加する高校2年生、赤坂和樹さんと阿部 聖さん。小学3年生の頃から太鼓を始めた2人は、今でも時間があれば練習に参加し、祭り当日も小気味よく太鼓の音を響かせていた。「高校を卒業した後のことは分からない」と話す2人だが、地元に残れば神輿を担いでもらえるのではと、久永さんたちは期待を寄せている。

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