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ニュース |2019.03.05

市立大住中OB有志が母校に絵画寄贈 当時の美術科教員が制作の寓意画

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平塚市立大住中学校を昭和56年に卒業した6期生を中心に組織された有志の会「飛翔会」(小山内一代表)が先月22日、母校へ絵画を贈った。絵を描いたのは飛翔会のメンバーらが在学中に美術科の指導を受けた泉谷淑夫さん。寄贈式では恩師と生徒らが思い出話に花を咲かせた。
同会では、恩師である泉谷さんの定年に伴い「先生の絵を母校に贈れないか」と去年の3月ごろから検討を始めた。同会メンバーの1人、安藤重樹さんは「クラスメイト3人で、現在岡山に住んでいる先生の自宅までお邪魔して相談しました」と当時を振り返る。会の名称にもなった“飛翔”とは、6期生らが在学中の文化祭のテーマから採られたもの。賛同者を募る中で会の規模もどんどん大きくなり、およそ200人の同窓生のうち、120人ほどが趣旨に賛同してメンバーに名を連ねた。
当初は、教鞭をとるかたわら絵画制作を続けてきた恩師の絵を、購入して寄贈しようと考えたが、泉谷さんは母校のためにオリジナル作品を制作することを決意した。安藤さんは「大住を題材にした作品を描き下ろしてもらえて、それを母校に贈れることは何にも代えがたいことです」と話す。
大住のイメージを1枚に
完成した絵は『飛翔の郷』と命名されたM20号(727mm×606mm)の油彩画。抽象的で曖昧な概念を具体的な物事に置き換えて描かれた寓意画だ。絵には豊かな自然と羊の後ろ姿、3羽の白鳩、5機の熱気球が描かれる。泉谷さんは「羊は人間を、白鳩は生徒と保護者と教師という学校の関係性を、熱気球は飛び立っていく卒業生をイメージしたものです。気球の台数は当時のクラスの数。後ろに広がる風景は、もちろん豊かな自然がある大住のイメージです」と絵を解説。「せっかく学校に贈るものなので、夢や希望のあるものにしたかった。寓意画は自由に自分に引きつけて解釈してくれればいい。在校生にも先輩の活躍をみて羽ばたいていってほしいです」と話し、在校生にエールを贈った。
恩師や仲間との絆

数十年ぶりの再会に、思い出話にも花が咲いた。泉谷さんが「最初はまとまりがなくて、班活動をやるようになってみんながまとまるようになってきたんだよね」と言えば「えー、そうでしたっけ?」と会のメンバー。あんなことがあった、あのときはこうだった、と談笑する間は昭和56年に戻ったようだ。会の代表の小山内さんは「先生の話を聞くといかにも僕らが悪ガキだったみたいですけど」と苦笑いしながら「先生に怒られたという記憶はない。先生は、僕たちに一番身近な大人でした。いつも僕たちと同じ目線で物事を考えてくれました」と少年のような笑顔で振り返った。
【写真】
絵を囲む泉谷さん(中央左)と会のメンバーら。当時の教頭、上野富三さん(中央右)も母校を訪ねた

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