大磯小学校に季節外れの“サクラサク”
PTAが感謝のメッセージを寄贈

町立大磯小学校(青木弘校長)の昇降口に季節外れの“サクラ”が咲いている。これは大磯小学校PTA(鈴木一成会長)が日頃の感謝を桜型のメッセージカードに書いて送ったもの。新型コロナウイルスの影響で学校と子どもをもつ親、そして児童たちが過ごした、体験したことのない3カ月の思いが一つの形になった。
「約3カ月の間、いつもあったはずの学校が急になくなりました」と鈴木会長。緊急事態宣言中は外出自粛を求められ、親と子は家の中で、教員や職員は子どもたちの声のない学校で、改めてその意義や、ありがたさを考えるようになった。「保護者は学校に対して、日頃の感謝の気持ちを改めて『ありがとう』と伝える機会が少ない」という。そこでメッセージを送ることを決めた。大磯小に子どもを通わせる全家庭に呼びかけ、約120枚のメッセージを集めた。「親の感謝の気持ちを子どもにも見てほしい」と玄関の正面に展示。6年生の担任をもつ遠藤貴彦先生は「こんなに集まるとは」と驚きを隠さない。「辛い時期でみなさんいらだちもあると思う。でも我々を気にかけてくれる人もいるんだなと。頑張らなきゃと思います」と笑顔を見せる。
休校期間中、学校側も手をこまねいていたわけではない。児童たちとのつながりを維持するため、各家庭に電話したり登校日を設けて課題を配ったり、HPに動画や教材をアップしたりした。結果として、学校と家庭、お互いの顔が見えなくなっていくなかでより一層お互いの存在を感じるようになった。
多くは1年交代であろうPTA役員のなかで、鈴木会長はすでに3年目を迎える。「何かを変えようとしても、単年ではそうそう変わらないですよね。だけど世の中が変わって、今までの常識を変えないといけない」。長くやっているだけが全てではないが「少しずつ動いている」と手応えを感じているようだ。
【写真】青木校長(左)とPTA役員(左から鈴木会長、田中香織副会長、酒井綾子副会長)



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