暑〜い夏は
冷たいビール!
本来であれば、ビール片手に東京オリンピックに歓喜していたはずの2020年夏。なのに五輪は延期になり、残念ながら世間は今なお自粛ムードである。
「あー、こんなモヤモヤした気持ち+ねっとり暑い夏を吹き飛ばしたい!」というアナタに向けて、おいしいビールのお話。
「ちまたで言われる“第3のビール”ってなんだ?」「おいしくビールを飲む方法は?」など、ほんのちょっとだけ掘り下げてみました。
ビールのおいしいいただきかた
夏本番! おうちでビールを飲む前に知っておきたいおいしい知識
うっとうしい梅雨の季節も終わり、ギラギラの夏がやってきた。外出を自粛する人もまだまだ多いなか「せめて家でおいしいビールをキュッと飲みたい!」と考える人は多いことだろう。缶ビールをプシュッと開けて枝豆で一杯……ちょっと待って! その前にビールの豆知識とおすすめの飲み方を知っておけば、至福の一杯がより楽しくなる!
まずはビールの基礎知識をごく簡単に説明。ビールの原料は主に5つ。麦芽、ホップ、水、米やコーンスターチなどの副原料(入れない場合もある)、そして酵母だ。製法を簡単に説明すると……。
1)水に漬け、少し発芽させた後に熱風焙燥して砕いた麦芽や副原料を温水に加えて麦汁を造る
2)ここにビールの苦み成分をつかさどるホップを加えて煮る
3)麦汁液を冷やしてビール酵母を入れ発酵させる。熟成後に容器に詰めるとビールの出来上がり
ビールを造る酵母には種類があり、できるビールも異なる。麦汁液を入れたタンクの上のほうに浮かんで発酵するタイプを使うとエールビール(上面発酵)、底に沈んで発酵する酵母を使うとラガービール(下面発酵)となるのだ。一般的に上面発酵のビールは華やかな香りと爽やかな味わい、下面発酵のビールは深い苦味とうまみが特徴と言われている。
ちなみに「生ビール」とはビール醸造の最後に行なう熱処理を施していないビールのことだ。なお、ビールと発泡酒の違いは使用する麦芽の量や副原料の割合の違いで、製法は基本的に同じ。また、「第3のビール」と呼ばれるものは、原料そのものに麦以外の穀物を使ったり、発泡酒に他のアルコール飲料を加えて造られている。
おいしいビールを飲むために 知っておきたいコツって?
おいしいビールを楽しむコツを東京・狛江の「籠屋ブルワリー」でビール造りに携わる中里俊平さんに聞いた。こちらのブルワリーでは併設したレストランでクラフトビールが楽しめる。まずは温度帯から……。
「大手のラガービールなどは冷蔵庫でしっかり冷やした4~5℃の低めがおすすめです。逆に香りを楽しみたいエールビールやクラフトビールなら、冷蔵庫から出して少し放置した8℃前後がおすすめ。温度が低すぎると香りを感じにくくなってしまいます。またIPAと書かれたビールは5℃くらいでOKですが、あまり泡を立てずに注ぐと苦味が強くなりすぎず、ホップの香りが楽しめていいと思います」
編集部:グラスは凍らせたほうがいいですか?
「凍らせずにきれいに洗って乾いたグラスを冷蔵庫で冷やしておくのがいいですね。またグラスが冷えていない場合は、大きめのボウルに氷水を入れ、そこに薄張りグラスをくぐらせてから水切りをして(拭かずに)ビールを注ぎます。クラフトビールには特におすすめです」
夏の夕べ、とっておきの一杯を楽しもう!
ビールをおいしく飲む3つのポイント
Point1
ビールの泡って重要?
「ビールのきめ細かい泡はビールの炭酸ガスを逃がさない=うまみを長く残す効果もあります。グラスに付着するわずかな油分やほこりでも泡が粗くなってしまうので、きれいに洗って乾燥させるよう心がけてください。最初は少し勢いよく、後は泡が落ち着くのを待って2~3回に分けて注ぐときれいな泡が立てられます」(籠屋ブルワリー中里さん)
Point2
香り高いビールにはどんなグラスがいい?
「香りに大きな魅力をもつエールビール・クラフトビールにはワイングラスのような真ん中が広がったタイプを選ぶと、個性を感じさせる独自の香りをゆったり楽しむことができます。また円柱型のグラスを選ぶと香りの印象は控えめとなりますが、のど越しの良さをより感じられます。シチュエーションに応じて使い分けると楽しい時間が過ごせますよ」(中里さん)
Point3
グラスの厚みによって ビールの味わいが変わる?
「厚いビールジョッキは細かい味わいを拾いにくいものの、清涼感やのど越しの良さを楽しめます。屋外で大勢で楽しむ場合に向いていますね。薄張りなどのグラスは香りや味の広がりを感じやすいのがメリット。口当りも柔らかくなる傾向にあります。レストランでの食事はもちろん、家でもゆっくりとビールを楽しむ場合にはこだわったグラスをチョイスすると気分も盛り上がりますね」(中里さん)
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