秋の“茅の輪”初お目見え
コロナ禍受け、氏子総代が発案

平塚八幡宮で10月3日、本来は夏の訪れを告げる「茅の輪(ちのわ)」が建てられた。例年6月末に行なわれる「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」に合わせて境内に設置される茅の輪が、この時期に設置されるのは神社の歴史の中でも初めてのことだ。
直径3mを超える茅の輪は、特定の様式に沿ってくぐることで災いや悪疫を退散する力があるとされている。本来は初夏にのみ建てられる茅の輪が再度建てられた背景には、新型コロナウイルス感染症の影響がある。宅野順彦宮司は「今年は夏も、早めに茅の輪を建てて、8月まで設置していましたが、例年以上にお参りされる方が多かった」と振り返る。「氏子総代の発案もあり、例大祭やぼんぼりまつりを経て、このタイミングから出そうという話になりました」。当日は関係者30人ほどが、早朝から馬入の河川敷で茅(カヤ)刈りを実施。その後茅の輪を制作し、悪疫退散祈願祭を執り行なった。
宅野宮司は「今年は神社の行事も大きく影響を受けましたが、できることをやっていくしかない。私たちの生活も、毎日同じような朝かもしれませんが、1日として同じ日はなく、晴れたら晴れなりの、雨なら雨なりの生活をするしかない。秋の茅の輪設置は神社の歴史でも初めてのことですが、私たちが努力し続けられるように神様にお祈りしていきたいと思っています」と新型コロナに対する心構えも含めて話してくれた。茅の輪は12月25日まで掲出される予定。



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