平塚商工会議所女性会が40周年
社会貢献に取り組み全国表彰も

　創立から40周年を迎えた平塚商工会議所女性会（鳥山優子会長）が11月18日、ホテルサンライフガーデンで創立40周年の記念式典・講演会を行なった。
　同会は1981年に県下５番目の女性会として発足した。以来、女性経営者の資質向上、商工業の振興や社会福祉のためにさまざまな活動をしてきた。近年、女性の社会参画を取り巻く環境は大きく変わってきているが、鳥山会長をして「女性ということでつらい思いをしてきた」と話すように、女性というだけで社会のなかで無礼な態度を取られてきたことは数多いという。発足当時は婦人会という名称（2001年より女性会）だったことからも、その立ち位置が垣間見える。
　だが同会はそんな逆風に立ち向かい、さまざまな活動を主導するなかで自らの価値を示し続けてきた。近年ではエコキャップ活動やチャリティーイベントの収益を利用した車いすの寄贈などに注力しており、2017年には女性会の全国大会で最優秀賞を受賞するなど大きな成果をあげるとともに、ますます社会への貢献度を深めている。来賓として訪れた落合克宏平塚市長、ビデオメッセージを寄せた河野太郎大臣もその活躍をねぎらった。
　鳥山会長は「10年後の女性が、今の私たちよりも幸せである社会になるようにできることを考え、実行していこう」と呼びかけるとともに、会員らの支えに感謝の意を表した。コロナ禍もあり式典の開催を迷ったこともあったが「こんなときだからこそ、しっかりとやろう。単に縮小するのではなく新しい式典としてやり遂げよう」と会を開催。記念講演会として、経済ジャーナリストの内田裕子さんを招いての講演会も開催された。

【写真】あいさつする鳥山会長