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ニュース |2021.01.15

神大×あきんど塾の連携プロジェクト
個店の課題解決に学生が挑む

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 平塚市内の商店主が主体となった有志団体「平塚あきんど塾」(伴 健太郎代表、陶磁器工房 器楽)と神奈川大学経営学部2年生の連携プロジェクトの成果発表会が1月13日、オンラインで開催された。今回で4回目となるこの試みは、学生らが地域の商店に実際におもむき、店主と協働で課題解決やPR提案を行なうというものだ。

 例年、年度替わり直後の4月から7月にかけて行なわれる同プロジェクトも、コロナ禍の影響を受けた。机上で学ぶだけではなく、実際に店主の話を聞いたり、現場を見たりと学外活動が大きなウエイトを占めるため、カリキュラムの実施時期を前期から後期に変更。授業を担当する山岡義卓准教授は「例年とは違う授業の進み方だったが、参加した学生は意欲的に取り組んでくれた」という。

 提案先となった店舗は「陶磁器工房 器楽」「中秋蒲鉾店」「東曜印房」「鳥仲商店」の4つ。今回の提案発表では、東曜印房を担当したグループは印章そのもの、あるいは彫る技術以上に朱肉(印泥)に着目、鳥仲商店を担当したグループは鶏肉以上に同社が製造するパン、またはその作り手である“人”に着目するなど、一般的に知られるイメージにとらわれない学生らしい目の付け所が光った。また、中秋蒲鉾店を担当したグループは来店者に声をかけてアンケートを取るなど、対店舗・店主だけではない働きかけも。さらに、授業ではPRシートと改善提案レポートの完成が1つの目的とされるが、自主的にパンフレットを制作したり、動画コンテンツを作ったり、マルシェへの出店を目指したりと、一歩踏み込んだ取り組みも多かった。

 平塚市田村で陶芸体験、陶磁器販売などを行なう「陶磁器工房 器楽」を担当した学生2人は授業を振り返り「オンライン授業が主体になり不安もあったが、伴さんに『自由にやっていいよ』と言ってもらえたことでいろいろな提案ができてやりがいがあった」「もともと興味があった陶芸を体験もさせてもらい、その楽しみをどうやって伝えるか、かなり意見交換を重ねた」と充実感をにじませた。個店での買い物については「小さい頃は駄菓子屋とかに行ったけれど、最近使うのはチェーン店」としながらも「ほか人の発表を聞いて、実際に行ってみたいと思ったし、自分の地元にもこういった愛される店があるのではと思えた」と声をそろえた。

 学生らを受け入れた伴さんは「フィールドワークが肝となるプロジェクトで、コロナ禍の影響はあったが例年以上に学生らの熱意を感じた。授業に制限があるからこその向き合い方をしてもらったと思う」と振り返るとともに、「今年はクオリティが高かった。作ってくれたパンフレットも明日から使いたいぐらい」と満足げに話してくれた。

zoomを利用したオンライン発表の様子

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