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若者のホンネ
それぞれの将来を描きながら、大人の階段を上る途中の「若者」。
「大人」は若者を型にはめようとしたり自由さを求めたり、 ときには「若者のチカラ」などと言って頼ってみたり。
そんな「若者」を「大人」はどれくらい知っているだろう。
そんな「若者」は「大人」をどう見ているだろう。
誰もが昔、通ってきた、あるいはこれから通る「若者」。
コロナ禍に「大人」への階段を登る 「若者」の本音を解く。
大人って何だろう?
「大人って何?」という問いに明瞭に答えられる人はどれくらいいるだろうか? 十分に成長した人とか、一人前になった人などと説明されても、肉体的な成長なのか、精神的な成熟なのか、その求められる程度もさまざまだ。 日本人にとって1つの区切りになるのが20歳。成人式といったイベントもあり、多くの人が大人への仲間入りを果たした実感をもつだろう。ただ、「この瞬間を境に大人になります」という明確なボーダーは引けるわけもなく、「大人」の基準は20歳以外にもたくさんある。
今、20代の若者たちは、年齢の上では立派な大人。だが本人たちはどう考えているのだろうか? 今回は学生や社会人を中心に20代の若者にアンケートを実施。また、一部には個別に話を聞いて本音を探ってみた。
Q大人になるって なんだと思う?
20歳・学生
社会人として働き出したら大人だと思う。高卒で働いている友人は、同い年でも大人に見える。働くというのは1つの基準になるのでは。
21歳・学生
肉体的な成長ではなく、精神面の話だと感じる。自分のことだけじゃなく、他人のことを考えてあげられる人は大人だなと思う。 世の中の大人を 見てどう思う?
Q世の中の大人を 見てどう思う?
21歳・学生
年齢的に大人というのと、考え方や行動が大人というのは違う。未成年の頃は大人だと思っていた人が、同じ大人という立場になって幼いと感じることも。
27歳・会社員
一口に大人でひとくくりにはできない。30代と50代では違うし、50代がより大人というわけでもない。
「大人」に対するイメージは十人十色。とはいえ、自分のことだけではなく、人の気持ちを汲みとれるのが大人というのは共通したイメージのようだ。自分自身がそうなれたと感じる人もいれば、その過程にあるという人も。すでに成人してある程度時間が経っている人も同じで、ある面では大人になっていても、別の面では大人になりきれていないと感じていることもある。漫然と歳を重ねても「理想の大人」にはなれない。年長者にとってはいつまでも年下の人は「若い」と見られてしまうこともあるように、若者に限らず「大人」になろうとし続けるのは人の常かもしれない。
さらにテーマ別に本音を聞いてみよう
選挙
大人になり与えられる権利の1つ選挙権。2016年6月19日以降、世界的に主流の満18歳以上に引き下げられた。選挙権年齢の引き下げによって、若い世代が政治に関心をもち、積極的に政治参加することが期待されているが、実態はどうだろうか。
今回話を聞いた人は選挙への参加に積極的。とすると政治参加は達成できていると言えるが、参加したことで「世の中が変わった、変わる」と感じている人は少ない。今月31日には衆議院議員選挙も控えている(10/7時点で未確定)。若者の投票率が低いことを、政治的関心が低いと斬って捨てるだけではなく、選挙に行く価値があることをしっかり示してほしいものだ。
若者の声
23歳・会社員
正直、何を求められているかもわからない。選挙の時だけ耳なじみのいいことを言われても……という感じ。
23歳・会社員
投票の仕組みも問題。選挙運動だってネットでやっているのに、投票するのはある特定の場所に行かなければならない。投票率の低さ=政治的関心の低さかもしれないが、投票率を上げるだけならできることはもっとある。
21歳・学生
物心ついた時から、政権交代や首相交代を山ほど見てきたけど、揚げ足の取り合いで政治に肯定的な世の中ではなかったと思う。
20歳・学生
投票して一番生活が変わるのは衆院選だと思うが、結果が見えている。良い悪いは別として、特に神奈川15区はそうなのでは。
結婚
日本では一人の男性に対して、一人の女性という形のみが法の上での結婚ということになるが、近年では同性婚を求める声が大きくなるなど、さまざまなパートナーシップの形が求められている。
2015年には渋谷区と世田谷区でパートナーシップ制度が始まり、現在は110を超える自治体でパートナーシップ制度が施行されているが人口におけるカバー率は40%を割り込む。また、制度はあれど法的な制限がかかる場面はまだまだ多い。
今回は特に女性から社会に広まった結婚観に疑問を抱く声が多く上がった。結婚という制度自体の在り方も時代とともに変わるのだろうか。
若者の声
21歳・学生
異性としか結婚できない理由がわからない。両親の仲があまり良くないので、自分もそうなるのでは?と思うと面倒臭い。
20歳・学生
いずれ結婚して孫の顔を見せてあげるのが最大の親孝行だと考えている。
21歳・学生
そもそも結婚のメリットに「経済的な負担が減ること」や「社会的な安心感」が上がるのはどうなのか。
運転免許
「若者の車離れ」などと言われる現代。
車に乗ることが好きという人もいれば、必要に迫られて取った人もおり、免許取得の理由はさまざま。土地柄か「車がないと困る」人もいれば「車がなくても困らない」人もいた。
ただ、世間の交通ルールについては「自分勝手な人を見かける」と厳しい意見も。免許を取ったばかりの若者の方が安全運転と言われることもあるが、年齢に関わらず交通ルールは守りたい。
若者の声
27歳・会社員
もともと車が好きだし、運転も好き。自分の車が欲しいとも思う。
21歳・学生
免許を取って程なくしてコロナ禍になったこともあって、あまり遠出ができない。
アルコール
「〇〇離れ」の対象として、車同様に上がることの多いお酒。飲む頻度は多くとも週に1度程度で、理由がなければ飲まない人がほとんど。飲んでもビールやサワーで1〜2杯という人も多く、確かに関心は薄い様子だった。
そもそも、ここ数年で成人した人はコロナ禍で「お酒を飲む機会」自体が相当に少ないという。お酒の有無というよりも「イベントや打ち上げなどがなく、そもそも人と食事する機会がない」という声が多かった。
若者の声
27歳・会社員
飲み会の場は嫌いではないが、あくまでコミュニケーションありき。おしゃべりがメイン。
21歳・学生
友人に飲むことが好きな人もいますが、「気分が高揚するのが楽しい」といわれても理解できない。
若さ故、はあれど
今回のインタビューでは多くの人が真剣に、またしっかりと自分の意見を発信してくれた。これが不特定多数の人が大勢いる場所などではまた違うかもしれないが、それは何も考えていない訳ではなく、機会や状況によるということ。特に政治の話などでは「友達と話すわけではないが自分はこう思う」と話してくれる人が多く、みんな想像以上にいろいろなことを考えているのがよく分かった。荒削りな考えや、極端な意見もないわけではないが、自分なりの答えにたどり着こうと考えを巡らせている姿は頼もしさもあった。
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